市民がいる住宅街にミサイル 主要都市を攻撃
3月3日、クライナの首都・キエフに近い街、チェルニヒウの住宅街で撮影された映像です。
この記事の画像(10枚)現地メディアによると、撃ち込まれたのはロシア軍のミサイル。すぐ近くには歩行者の姿もありました。
周辺の住宅は窓や壁が破壊され、肩を寄せ合って避難する人の姿もあります。地上には瓦礫が散乱し、大破した車も。
そして、マンションを見上げると黒い穴が。ここをミサイルが襲ったのでしょうか。
ロシアの国防総省は2日、南部の都市・へルソンを掌握したと発表。都市部への攻撃を激化させています。そんな中で行われた停戦交渉は、ウクライナの思うようには進みませんでした。
停戦交渉「人道回廊」は合意
2時間半ほど行われた交渉。ウクライナ側が即時停戦、ロシア側が武装解除などを求め、両者の主張は平行線をたどりました。
その一方で、人道措置として戦闘地域から脱出するためのルートを共同で設置し、その地域では一時的に攻撃をしないことで合意。両国は来週はじめに3回目の交渉を行うとしています。
そんな中、ロシア軍内で起きている司令官と兵士のあるやりとりが報じられています。
砲撃命令にロシア兵の困惑と涙 前線の士気低下?
ロシア軍司令官:
部隊を引き上げて、集落を砲撃するんだ
ロシア軍兵士:
ゆっくり、繰り返して
ロシア軍司令官:
繰り返して、繰り返して、私が言ったこと
ロシア軍兵士:
それは違う!
この音声は、イギリスの地理空間情報会社「シャドーブレイク」が入手して公開したもの。めざまし8は、その会社のCEOを取材しました。
サミュエル・カルディーロ CEO:
兵士たちと司令官の間で、意見の対立があったという事実がわかります。そのような命令が下されたという事実自体が戦争犯罪です。
CEOによれば、村の砲撃を命じる司令官に対して、兵士が「民間人が離れるまでできません」と答えるなど、司令官の砲撃指示に従わない兵士との緊迫したやりとりもあったといいます。
音声は、無線愛好家が世界各地に設置したアンテナなどを使って合法的に入手したといい、こんなやり取りも。
サミュエル・カルディーロ CEO:
一番記憶に残っているのは、兵士の1人が戦闘中に泣き始めたということです。彼らも人間なのだということに気づかされます。リアルな(切羽詰まった)状況に置かれているのだと。
この音声の真偽の詳細は不明ですが、侵攻が長引く中、ロシア軍の中にも追いつめられる兵士が出ているのでしょうか。
武器を離したロシア兵に紅茶とパン 長期化で食糧不足か
さらに、SNSを通じてウクライナでも広まっているこの映像では、その一端がうかがえます。
映像に映るのは若いロシア軍兵士。
武器を手放した後、ウクライナ住民からパンと紅茶を与えられています。その時、ロシア軍兵士は涙で言葉が詰まっているようにも見えます。
最前線のロシア軍に何が起きているのか見えない一方、攻撃がおさまる気配はありません。
(「めざまし8」3月4日放送)