残りわずかとなった北京オリンピックだがまだまだ目が離せない。ボブスレー男子4人乗りでは南国の島国・ジャマイカ代表チームが長野オリンピック以来24年ぶりにオリンピックの舞台に帰ってきた。
この記事の画像(4枚)開会式ではレゲエ風のダンスを踊りながら入場するなどオリンピックという大舞台を心から楽しんでいる様子も話題になった。
ジャマイカとボブスレーといえば1988年冬季オリンピックに初出場を果たした際の実話をもとに作られた映画「クール・ランニング」が大人気。そんなレジェンドたちの映画を見て育った選手たちがジャマイカの国旗が入った真っ黒なそりとともについにスタート地点に立った。
4人で手を合わせ気合を入れると力強いスタートでそりに乗り込んだ!ボブスレーは最高時速130キロ以上でコースを滑り降りそのタイムを競う“氷上のF1”ともいわれるダイナミックな競技。
4人を乗せたそりは何度か壁にぶつかりながらも一気にゴールへと到達した。この日前半の2本を滑った結果は28チーム中で最下位。それでもゴールした瞬間、選手たちはみな右手を高くつき上げオリンピックでレースができる喜びをかみしめていた。
ジャマイカ代表の24年ぶりのレースにインタビューエリアには世界各国のカメラが集まり注目の高さがうかがえた。「ジャマイカでも何万人の人がテレビを見て楽しんでいるでしょう。24年ぶりに代表としてこの舞台に立てることがうれしい。これで私たちもレジェンドですね」と晴れやかな笑顔で答えてくれた。
「『クール・ランニング』の彼らの闘いと、自分たちを重ねて、とても刺激を受けたよ。映画のように私たちも次の世代に何かを残せればいいと思う」そしてインタビューの最後には海外メディアが流した音楽に合わせて歌を口ずさみながらダンスを披露してくれたジャマイカ代表チーム。彼らが醸し出す空気や陽気なダンスに氷点下の会場が一気に温まった気がした。