北京オリンピックのホテルは異様だ。
取材団が宿泊するホテルは緑の塀で囲まれている。
この壁は大会専用のバスやタクシーが通るときのみ開かれる。

ホテルは高さ2メートルの壁で囲われている。これを乗り越えて外出しようとは思わない・・・
ホテルは高さ2メートルの壁で囲われている。これを乗り越えて外出しようとは思わない・・・
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この時期、夜は氷点下10度近くまで下がる北京市内。
そんな中でもバブルから出る人がいないようたくさんの警備員が24時間体制で監視している。「もう寒さには慣れたよ。」と笑いながら話す警備員。
彼らやホテルの従業員もバブルの外に出ることはできずホテルに宿泊しながら交代で監視している。

北京市内のホテルにはネット注文した品物が次々届けられていた。
北京市内のホテルにはネット注文した品物が次々届けられていた。

食事や買い物も自由に出かけることはできないが「バブル外」を感じられるものがあった。
中国のネット通販だ。
スマホで注文すれば「バブル外」の商品がホテルに届き、日本で使い慣れた商品を手に入れることも可能だ。
荷物はバブルの入り口で、消毒作業が行われホテル内に運ばれる。
運ばれてきた荷物には「消毒済み」と書かれていて、中には消毒で包装が変形しているものあった。

ネット注文した品物は注文した翌日には届くという。消毒で変形、包装が破れているものもあった
ネット注文した品物は注文した翌日には届くという。消毒で変形、包装が破れているものもあった

以前、中国政府は海外の郵便物からオミクロン株が検出されたと発表しているが、中国ならではの徹底した対策がここでもとられていた。
オミクロン株が世界中で猛威をふるうなか行われる北京オリンピック。
徹底した水際対策、外出が許されないバブル方式で異例の冬季大会が始まろうとしている。
(フジテレビ五輪取材団 渡邊宏明)

報道スポーツ部
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