魅力あふれる「県産品」×独自性模索する「百貨店」…架け橋となって"ここでしか買えない”惣菜開発【沖縄発】
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魅力あふれる「県産品」×独自性模索する「百貨店」…架け橋となって"ここでしか買えない”惣菜開発【沖縄発】

飲食業や小売業を取り巻く環境はコロナ禍で厳しさを増す中、魅力ある県産食材を「つなぎ」、「発信」しようと新たな動きが始まっている。12月7日、那覇市のデパートリウボウ地下1階にオープンした「沖縄食彩・ちゅら」

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ショーケースに並ぶのは、県産の食材で作られた彩り豊かな惣菜の数々だ。この店を手がけるのが、県内で5つの飲食店を展開するBRIDGES(ブリッジス)の社長・又吉真由美さん。

テーマは県産品と百貨店を繋ぐ架け橋

BRIDGES 又吉真由美社長:
本当に県内には美味しい食材を提供されている所も多いので、そういう所とも連携をしながら、笑顔でお客様に美味しいお料理をお届けしたいと思います

コロナ禍で多くの飲食業や製造業が大きな打撃を受ける中、今回「ちゅら」では、各地域の魅力溢れる県産品と独自性を模索する百貨店を繋ぐ架け橋となることが大きなテーマだ。

11月25日、又吉さんの姿は糸満市米須の畑にあった。メニューを監修する野菜ソムリエ上級プロの徳元佳代子さんも収穫に参加した。地元の食材を自らの手で収穫し、その味を確かめていく。

左:又吉社長 右:徳元さん(野菜ソムリエ)

野菜ソムリエ 徳元佳代子さん:
農薬とかも極力減らしながら、そういう野菜をみんなに食べて貰いたいというのがあって

11月17日、オープンまで3週間。「ちゅら」で提供するメニューの試作が続いていた。体に優しく、目で見て楽しい惣菜作りを研究する。

野菜ソムリエ 徳元佳代子さん:
みなさんのお身体になるべくいいような調理方法で蒸しています。沖縄県産の鶏卵とか地元の野菜とかいっぱい入っています。

熱々の料理を出す飲食店と違い、惣菜は冷めても美味しい事が重要で、何度も試行錯誤を繰り返した。

自宅でも華やかな料理で癒しを

これまで県内や香港など、アジアで30店舗以上の飲食店を展開してきた又吉さん。今回新たに惣菜店のオープンを決めたのは、新型コロナの流行がきっかけだった。

BRIDGES 又吉真由美社長:
2020年の3月ぐらいからですか。4月休業、しばらく休業で全店舗休業っていう中で、最初はやっぱり恐れっていうのがありましたね

営業の制限や外出自粛の影響で店舗全体の売り上げは4割ほど減少。外食の機会が激減したコロナ禍の中、自宅でも体に優しく華やかな料理を食べて身も心も癒されてほしいと、今回「ちゅら」のオープンを決めた。

BRIDGES 又吉真由美社長:
時代が変わって、その時代に沿った形で企業が動く、世界が変わるっていうところがある中で、お惣菜っていいなって、すごく思いまして

ちゅらが「架け橋」となり、様々な地域で生まれた食材を組み合わせて、より魅力のある料理を生み出す。今回、その思いに共感して快く協力を決めたのは、創業160年余りを誇る首里の玉那覇味噌醤油だ。

BRIDGES 又吉真由美社長:
味噌は、玉那覇さんの味噌をぜひ使わせてくれたらいいなって

玉那覇味噌醤油 営業ケアマネージャー 宮城一展さん:
良いものを、例えば健康志向にしても、色んな食材を集めてもっと発信していいんじゃないかと。そこを活かすっていうのは、ものすごく良いですね

玉那覇味噌を使った豚汁を「ちゅら」で販売することが決まった。

BRIDGES 又吉真由美社長:
美味しいものをどんどん発信していける。沖縄ってチャンプルー文化があって、そういったコラボレーションというのもやりがいを感じて。これからもどんどん探し求めていきたいと思います

デパートリウボウが県産品の魅力発信と唯一無二の商品提供

沖縄唯一の百貨店デパートリウボウ。数年前から「独自性」をキーワードに、沖縄で生まれた地域ブランドの発信に力を入れてきた。

新型コロナの感染拡大で百貨店を取り巻く環境も厳しさを増す中、県産品の魅力を発信しながら、 唯一無二の商品を提供したいという思いが、今回 又吉さんと合致して「ちゅら」のオープンに繋がった。

リウボウインダストリー 店舗開発係 島袋裕樹 係長:
一番大きなキーワードとしては独自性。リウボウでしか手に入らないものっていうところを、やっぱやっていかないと他と同質化してしまう

いよいよ迎えたオープン当日の12月7日。厳選された県産食材で作られた料理がショーケースに並べられていく。

訪れた人は:
きょうの夜のおかずにしようかなと思って、見た目も本当にケーキみたいで綺麗ですよね。ミルフィーユのサラダも気になります。パーティーでもいいですよね

BRIDGES 又吉真由美社長:
今回は惣菜っていう中で、その架け橋の一つとして、食を通して食べる人と作る人を繋いでいけたらいいなあっていう風に思っています

これまでの日常を、一瞬にして奪い去っていった新型コロナウイルス。ただこの逆境をばねに、沖縄の食材でいいものを作り、届けていこうと県内企業は手を取り合い奔走している。

(沖縄テレビ)

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