福井・越前市の武生中央公園のシンボルとして親しまれている観覧車が、老朽化のため11月末にその役目を終える。
設置から43年。思い出深い観覧車との別れを惜しむように、多くの人が訪れている。市民それぞれの「最後の観覧車」を取材した。

43年間、市民に愛されてきた観覧車

越前市郊外にある武生中央公園にできた行列。そのお目当ては、観覧車だ。
高さ約40メートル。全国的にみて決して大きくはないが、福井県内で唯一の観覧車。
大型連休やイベント時を中心に稼働し、天気の良い日には越前市が一望できるとっておきスポットとして市民に愛されてきた。

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設置されたのは1978年6月。
43年にわたり愛されてきた公園のシンボルは、老朽化のため、11月28日で運転を終了する。

“引退”が公表されてからは、別れを惜しんで多くの人が足を運んでいる。

越前市の河野さん夫婦の最後の観覧車に同乗させてもらった。

河野永三子さん:
最後の記念に乗りにきました

ご主人の浩さんには、この観覧車に特別な思い入れがあった。

河野浩さん:
郵便局にいたんですけど、その時に作った絵葉書。これ、わたしが撮ったの。ここから身を乗り出して

1982年、今から39年前の菊人形イベントを撮影して作った絵葉書。その一枚が、この観覧車からの風景だった。

河野浩さん:
風景があんまり変わってないなぁ。いいか悪いかわからないけど

河野永三子さん:
でも建物は違うわよ。こんな高くまで上がったっけ?

河野浩さん:
まだまだ上がるよ

頂上では、2人で自撮りの記念写真。
お別れを告げた。

写真に収める人。
ゴンドラに感謝のメッセージを書き込む人。
それぞれの思い出とともに、最後の観覧車に乗り込む。

観覧車に乗った市民:
祖母が乗せてくれた。もう亡くなったけど、最後に乗って祖母を思い出せた

観覧車に乗った市民:
子どものころ乗った。自分の子どもと乗れる日が来るとは思わなかった。なくなるのは寂しい

観覧車は、11月28日に最後の運転を行う。

(福井テレビ)