名古屋出入国在留管理局の施設に収容中に亡くなった、スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんの遺族が、入管施設の当時の局長らを殺人容疑であす9日、刑事告訴することがわかった。

スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)は、不法残留で名古屋入管の施設に収容されたあと体調不良を訴え、今年3月に死亡した。

遺族の代理人弁護士によりますとウィシュマさんの妹2人が当時の名古屋入管の局長や担当職員らを殺人容疑であす9日、名古屋地検に刑事告訴することがわかった。

遺族側は「誰ひとりとして、適切な医療を提供する措置を講じなかった」とした上で、「ウィシュマさんが死んでも構わないという未必の故意があった」と訴えている。

出入国在留管理庁の調査報告書では、ウィシュマさんが何度も医療機関への受診を求めていたにもかかわらず、担当職員が誇張と疑って、入管の幹部に情報が届いていなかったと指摘していた。

また遺族らは、ウィシュマさんの死亡する直前の様子を映したすべての映像の開示を求めているほか、国に賠償を求める訴訟を起こす方針も示している。

生前のウィシュマさん(ご遺族提供)
生前のウィシュマさん(ご遺族提供)
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ウィシュマさんの妹ワヨミさんは体調を崩し帰国(9月23日・成田空港)
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遺族らが映像開示求め法務省を訪問(9月10日・法務省)
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ウィシュマさんは名古屋入管に収容後、体調不良を訴え死亡した
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ウィシュマさんはベッドから転落し「担当さん」と24回助けを呼んだ(マンジャリさん作画)
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「ウィシュマさんに職員が”鼻から牛乳や”と笑った」(マンジャリさん作画)
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