立憲民主党は、「14歳と同意した性交で逮捕されるのはおかしい」との趣旨の発言をした本多平直衆議院議員について、党員資格を1年間停止する処分を党の倫理委員会にはかる方針を決定した。
本多氏は5月、刑法で定める性行為への同意を判断できるとみなす年齢の引き上げを議論していた党の会合で「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まるのはおかしい」との趣旨の発言をし、党内外から批判が噴出していた。
これを受けて、立憲民主党の枝野代表は党の常任幹事会で「性犯罪の実態や、その背景にある日本社会が抱えるジェンダー差別の本質について、本多議員の発言は認識を欠くものであったと言わざるを得ない」などと問題点を指摘。
その上で、枝野氏は「党の名誉に著しい悪影響を及ぼすものとして厳しく対応せざるを得ない」として、本多氏の党員資格を1年間停止する処分を倫理委員会に諮ることを提起し、了承された。
本多氏は北海道4区の選出で、処分が確定すれば次の衆議院選挙の公認内定が取り消される見通し。