岩場ではリサーキュレーションも危険
さらに穏やかな川でも、水が岩などを乗り越える場所では「リサーキュレーション(循環流)」という水流が渦を巻く現象が起きる。
激しいリサーキュレーションに巻き込まれたら体のコントロールを失い、脱出するのは非常に困難。
プロの救助隊でもボートが制御不能に陥り転覆してしまうケースがあるほどだ。
川で遊ぶ際は、どんなに浅くて流れが穏やかに見えても、こうした危険要素が常に身近にあることを覚えておく必要がある。
不運な事故を防ぐためには必ず救命胴衣を着け、子供は親の目の届く範囲で遊ぶことを徹底しよう。
溺れている人がいたら
もし救命胴衣を着用していない人が川に流されているのを見付けたらどうするか。
水中での体重は陸上の約10分の1といわれ、60キロの人は約6キロになる。つまり6キロ程の浮力が確保できれば体は浮くのだ。
そこで役に立つのが空の「ペットボトル」。
2リットルの空のペットボトルには、約2キロの浮力がある。
3本あれば6キロの浮力が確保でき、体全体を浮かすことが可能だが、とりあえず頭を水面に浮かすためには1~2本あれば十分だ。
溺れている人を見付けたら、まず119番通報して居場所を伝える。そして空のペットボトルがあればそれを投げて浮力を確保してもらう。決して自ら飛び込んで救助に向かってはいけない。自分まで一緒に流される危険性があるからだ。
ペットボトルを胸に抱いて足先を下流に向けて仰向けに浮くよう指示する。足が下流にあれば進行方向に岩などの障害物があっても蹴って回避することができるからだ。
これは「ラッコちゃんポーズ」とも呼ばれ、呼吸を確保しながら足を水面近くまで上げて流される体勢だ。
その上で、大きな風呂敷や薄手のタオルがあったらペットボトルの「浮き輪」を作ってほしい。

