最近のアウトドアブームで、登山を楽しむ人が増えている。

自然との触れ合いは心身のリフレッシュになる一方で、登山計画が甘いと道に迷ったり、日没で下山ができなくなったり、最悪の場合、滑落事故につながるケースもある。

(画像はイメージ)
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遭難事故は高い山に限らず、標高が低くても木々が生い茂っている山では度々発生している。

山での“もしも”の時の対応について、広域災害危機管理アドバイザーで一等無人航空機操縦士の齊藤昌巳氏に、日没までの時間を予測する方法や、遭難した時に救助ヘリに居場所を知らせる合図の送り方などを教えてもらった。

手で日没までの時間を予測

登山計画を立てる時は、自分の体力や体調、登山経験や技量などを考慮して山やコースを選ぶのが基本。

特に日没が近付くと山道は急に暗くなるので、下山までに何時間かかるかをシミュレーションして、明るいうちに行動できるプランを立てることが重要だ。

(画像はイメージ)
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辺りが暗くなれば足元も案内板も見え辛くなり、遭難するリスクが一気に迫ってくる。

日没時刻を事前に調べておくことは当然だが、登山中は太陽が山の背や高い木々に遮られ、実際の日没時刻よりも早く暗くなることがある。

そうした時、自分がいる場所の日没時刻を予測する方法があるという。

日没まで約1時間半と予測(特集班撮影)
日没まで約1時間半と予測(特集班撮影)

自分がいる場所から地平線が見えれば、地平線と太陽の間に「いくつ拳と指が入るか」で日没時刻を予測することができるのだ。

【日没までの時間を予測】
・地平線に向かって腕を伸ばし拳を縦に握る
・地平線と太陽の間に拳1つ入れば日没まで約1時間
・指を横にして1本分が約15分

地平線が見えない時は、太陽が沈む方向にある山の頂を地平線とみなして拳をかざす。

(画像はイメージ)
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山頂と太陽の間に拳が1つ入れば約1時間後に太陽が山の裏に隠れると予測できる。指2本であれば約30分後には太陽が見えなくなるということだ。

地平線が見えなかったら山頂と太陽の距離で計測(特集班撮影)
地平線が見えなかったら山頂と太陽の距離で計測(特集班撮影)

大切なのは、明るいうちに余裕を持って下山やビバーク(野宿)を行うこと。

焦って下山すれば怪我の元だし、暗くなり始めてから救助要請をしてもヘリの夜間フライトは困難だ。太陽の位置を目安に安全な計画を立て、「まだ1時間あるから大丈夫」ではなく、「もう1時間しかない」と考えて行動することを心掛けよう。