被災地で開設される避難所では、物の取り違えといったトラブルや、貴重品やスマホの盗難が起こることも…。総合危機管理アドバイザーの三沢おりえさんに、注意したいパターンやすぐにまねできる防犯テクニックについて解説してもらいました。
貴重品はどこに置くのが安心?
講演でも取材でも、避難所の話になると聞かれることがあります。
「貴重品は、どこに置けばいいんですか?」
政府広報オンラインでは、避難所では地域の違う人たちが一緒になり、お互いが誰なのか分からない状況にもなるため、印鑑や通帳、カード類などの貴重品の保管場所を確保する必要があるとしています。可能であれば、監視カメラのついた貴重品ロッカーを設置することも示されています。
ただ、すべての避難所に、発災直後から鍵のかかるロッカーが用意されているとは限りません(私自身の経験からも、鍵付きロッカーがあることを前提に避難しない方が現実的だと考えています)。
だから、考え方を変えていただきたいのです。
「避難所でいちばん確実な金庫は、自分の体だと思ってください」
これが答えです。
財布、スマートフォン、鍵、通帳、薬など、なくなると困るものは、できるだけ一つの小さなバッグなどにまとめ、昼間だけでなく寝るときも肌身離さないことが基本です。
「盗まれた?」と悩む前に名前やマークを
避難所でなくなるものは、財布や通帳だけではありません。
配られた水、食料、タオル、子どもの上着など、同じような物がたくさん並びますよね。ここで困るのが、「盗られたのか、誰かが間違えて持っていったのか分からない」ということです。

