とくに、じめじめ蒸し暑い梅雨から、猛暑が続くことが当たり前になった厳しい夏にかけては体調をくずしやすく、梅料理が活躍するとき。梅と同じく、疲労回復効果が期待される豚肉と一緒に食べる「豚しゃぶ梅酢だれ」がおすすめですので、ぜひお試しいただきたいです。
夏バテや、病み上がりなどで食欲が落ちてしまったときの食事にも、梅はぴったりな食材。見ているだけで口がきゅっとなる酸味の成分には、唾液の分泌を促し、食欲を増進させる働きがあるのです。
梅エキスや梅酢は使い道いろいろ
「梅エキス」は、江戸時代から民間薬として家庭に根付いている万良薬。ほんの少し、耳かき1杯ほどを口に含むだけで本当に元気が出るので、完成までの道のりはなかなか遠いのですが、つくる価値はあると思います。
また、完熟した梅にはクエン酸やカテキン酸などの有機酸が豊富に含まれているため、抗菌効果があります。食中毒の予防のため、常温で持ち歩くおむすびやお弁当に必ず、完熟した梅でつくる梅干しが入っていたのは、殺菌作用があるからなんです。
そして、防腐効果もあるのですが、効果が強く発揮されるのは梅干しの周りだけなので、白米や曲げわっぱなど木製のお弁当箱を使うときは、白梅酢を霧吹きで薄くふきかけるか、ふきんにとってぬると、より殺菌効果が得られると思います。その点、梅酢や梅干しを使った料理は、その殺菌作用が全体にいきわたるので、お弁当のおかずに向いているともいえますね。
今日も一日、梅の力で体を健やかに。毎日の体調管理に、梅料理をいただきましょう。
