帝国データバンクや東京商工リサーチによると、富山県射水市を拠点に婦人服小売を手がけてきた株式会社のフォルムが、7月17日に富山地裁高岡支部より破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約4億9000万円。ピーク時には26店舗を展開し、売上高16億円超としていたが、競合激化や後継者問題により幕を下ろすこととなった。

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イオンモールを舞台に最盛期は26店舗、売上高16億円超

フォルム(射水市一条)は1994年10月に創業し、1999年8月に法人化。20代から40代の女性をメインターゲットに、イオンモールを中心とした婦人服小売事業を展開。富山県・福井県・奈良県を主な商圏として、セレクトショップの運営に加え、アパレルメーカーの特定ブランド商品を受託販売するFC店、さらにアパレルメーカーの店舗内での販売代行も手がけていたという。

事業のピーク期は2012年7月期で、26店舗を展開し、売上高は16億6525万円を計上した。地域に根ざしたファッション小売業者として、北陸・近畿にまたがる幅広いエリアで存在感を示していた。

ファストファッションの台頭と価格競争で業績が急落

しかし、最盛期を境に経営環境は急速に厳しさを増し、同業者との競合激化に加え、ファストファッションの台頭が追い打ちをかけ、価格競争にさらされる形で業容の縮小を余儀なくされたといい、不採算店を逐次閉店する一方、売上高の減少は止まらず、直近の2025年7月期には売上高が約2億3000万円程度にまで落ち込んだ。帝国データバンクや東京商工リサーチの調査では2024年7月期の売上高は約2億3000万円とされており、赤字計上が続いたことで債務超過に陥り、資金繰りも逼迫した状態に追い込まれていたという。

後継者として予定していた子息の死去も事業継続断念につながる

業績悪化が続く中、さらなる打撃となったのが後継者問題だ。東京商工リサーチによれば、後継者として予定していた子息が死去したことも事業継続断念の引き金となった。

フォルムは7月16日に富山地裁高岡支部へ破産を申請し、翌17日に破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約4億9000万円で、その大半を金融債務が占めるとされる。

(富山テレビ放送)

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