「頑張っているのに選ばれなかった」そんな経験は誰にでもあるだろう。ただ、選ばれなかった出来事が、仕事へのモチベーションを左右したり、心に重くのしかかったりする。
これまで1500人以上のキャリアや転職の相談を担当した「退職学(R)(resignology)」の研究家・佐野創太さんは、選ばれなかった経験の先に「新しい可能性」があるという。
著書『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)から、一部抜粋・再編集して紹介する。
「選ばれなかった経験」を資産に
キャリアとは、実は、「選ばれなかった経験の連続」でもあります。
本命の会社からの不採用通知、希望のポジションに別の人が任された経験、独立後に仕事がとれない、顧客に新しい提案を断られたなど、仕事をしていると、「選ばれない」シーンに数多く出くわします。
そして、こうした出来事は、心に少しずつ負荷をかけます。
「もうこれ以上は無理かもしれない」
「自分には価値がないのかもしれない」
こう感じるのは自然なことです。こんなときはどんな言葉も「きれいごと」にしか見えなくなります。それでも、お話させてください。
しかし、選ばれなかった経験の向こうに、「新しい可能性」もあります。
あるキャリア相談者のYさんの話です。
その方は、社内で新しいプロジェクトが立ち上がったとき、自分が声をかけられると思っていました。
これまでの実績もあり、準備もしていたからです。しかし、選ばれたのは後輩でした。

