毎日頑張っていることに、モヤモヤを抱えることはあるだろう。

「今の働き方や頑張りに違和感を抱いたときは、自分に合った働き方を探し始めたサイン」だと言うのは、これまで1500人以上のキャリアや転職の相談を担当した「退職学(R)(resignology)」の研究家・佐野創太さん。

著書『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)から、「頑張りすぎ」が「ふつう」になっている現代の仕組みについて一部抜粋・再編集して紹介する。

現代の「頑張る」は、「無理する」が前提

「休んでも、どこかで“もっとやらなきゃ”と思ってしまう」
「休んだら、そのぶんを倍働かなきゃいけない気がして、かえって疲れる」
「“ほどほどにね”と言われても、どうすればいいのかわからない」

キャリア相談では、こんな声をよく聞きます。この声は、まじめに努力してきた人たちに共通する悩みでもあります。

まじめな人こそ「頑張りすぎ」がふつうになりやすい(画像:イメージ)
まじめな人こそ「頑張りすぎ」がふつうになりやすい(画像:イメージ)
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いつの間にか、こうした状態が「ふつう」になっている人が増えているのです。

では、なぜこんな状況が生まれているのでしょうか。

理由のひとつは、職場に「自然と頑張りすぎてしまう仕組み」があることです。

たとえば、評価制度や数値目標。仕事では、もちろん必要なものです。ですが、常に目に見える形で存在することで、「もっとできるはず」「まだ足りない」といった意識が、知らないうちに「ふつう」になっていきます。

休暇が「壊れる前の最低限のブレーキ」に

また、休暇など福利厚生が整っていても、休暇を満喫できる人は、多くないのではないでしょうか。

なぜなら、それらの実態は、「十分に休むことを支える仕組み」というよりも、「完全に壊れることを防ぐ程度の最低限のブレーキ」として機能しているにとどまっているからです。

そのため、休暇中も、「ちょっと休めればいいっか」「あと少し頑張ってみよう」と仕事が頭から離れないことが「ふつう」になります。