深刻な水不足についてです。

ダムの貯水率が低い状況が続く中、少雨の影響は身近な「あの施設」にも及んでいます。

福岡県内各地で雨模様となった18日、取材班は朝倉市にある寺内ダムを訪れました。

許可を得てダムの中に入ってみると…

◆記者リポート
「ダムの底にいます。普段は水の中きょうの雨で砂は若干湿っていますが、サラサラとした状況です」

寺内ダムの貯水率は18日午前9時時点で25.2%。

依然として少雨の影響が続き、ダムの底が露になっていました。

さらに…

◆記者リポート
「ダムの底には緑が生い茂っています。太陽に照らされている時間が長いからでしょうか、この草は蕾が出てきていますね」

渇水の長期化がうかがえる状況です。

◆水資源機構筑後川上流総合管理所 篠原亮二 副所長
「断続的な雨がふっているが、貯水率の低下は横ばいで推移している。渇水としては厳しい状況にある。『ふれふれ坊主』というものを職員で作り、テルテル坊主をさかさまにして我々としても雨が降って欲しいなと」

県内では糸島市など14カ所の自治体で水道の水圧を下げる「減圧給水」が実施され、渇水への対応が続いています。

こうした中、水が欠かせない「あの施設」も頭を悩ませています。

福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」。

水槽に使われている水は、多くが玄界灘から汲み上げた「海水」です。

一見「水不足」とは無縁のようですが、実は海水だけでなく「水道水」も欠かせないんです。

例えば…

◆マリンワールド海の中道 木下克利さん
「水族館で使用するエサはすべて冷凍している状態で、水道水で解凍します」

海水ではなく水道水を使用するのには理由があります。

◆マリンワールド海の中道 木下克利さん
「魚についた雑菌を洗い流したり殺菌することが重要。水道水には塩素が入っている。海水だと雑菌できない」

解凍するエサは1日300kg以上。

大量の水道水が必要ですが…

◆マリンワールド海の中道 木下克利さん
「以前は完全に解凍するまでシャワーの水を流し続けていたが、いまは節水のため水を張っています」

「節水」のため、最近は流水ではなく地道な「つけ置き」で解凍しているといいます。

◆マリンワールド海の中道 木下克利さん
「(シャワーだと)15分から20分だったが、(つけ置きだと)1時間半~2時間かけてじっくり解凍。係員たちはかなり手間が増えている」

ただ、実は館内で最も水を使うのは「魚」ではないんです。

◆マリンワールド海の中道 木下克利さん
「トイレが一番、水の使用量が多い」

館内では1日約50トンから100トンの水道水を使用していますが、その半分を占めるのがトイレの水だといいます。

客足が増える春休みの時期は、さらに使用量が増える見通しです。

県内で夜間断水なども検討されている中、万が一に備えて45トンの水道水を貯めていますが…

◆マリンワールド海の中道 木下克利さん
「水量制限となるとかなり影響が出てくる。生き物たちを守ることを優先しながら、節水していくしかない」

水族館にとっても「死活問題」となる水不足。

いまだ解消は見通せない状況です。

福岡県内の水の状況について、特に状況が悪化していた筑後川水系の主要6ダムの貯水率は3月18日時点で10.8%となっています。

3週間前のニュースで伝えた時が9.9%だったので、わずかに改善されましたが、厳しい状況は変わっていません。

テレビ西日本
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