野菜と果物を知り尽くした“野菜ソムリエ上級プロ”の堀基子さんが、旬の野菜のおいしさを引き出す方法を伝える本連載。今回のテーマは、冬野菜の代表格「春菊」。堀さんのお勧めは、「生×オイル」だといいます。
文・写真=堀基子
じつは生のほうが食べやすい
春に愛らしい黄色の花を咲かせることから名付けられた、鍋料理に欠かせない冬野菜、春菊。香りが強く、苦みもあるので、生では食べられないと思っている方も多いのでは?
春菊は加熱するほど匂いや苦みが強くなるため、意外と生の方が食べやすいのです。いかにもアクが強そうですが、えぐみの原因となるシュウ酸はあまり含まれておらず、ほうれん草のようにゆでてアクを抜く必要もありません。
実は私、子どもの頃から春菊が大の苦手でした。ところが、野菜ソムリエになり、生で食べられることを知ってから、春菊のサラダが大好物になりました。ドレッシングのオイルで特有のクセがコーティングされ、香りの強さが適度になることが、苦手克服の決め手になったのだと思います。
オイルで栄養吸収率もアップ!
春菊+オイルという組み合わせは栄養学的な相性もバツグンです。春菊には小松菜やほうれん草よりも多くベータカロテンが含まれており、油脂と一緒に摂ると吸収率が高まるのです。
ベータカロテンは、体内で、粘膜を健やかに保つ働きで知られるビタミンAになります。そのため鼻やノドの粘膜を元気に保ちたいインフルエンザや風邪の流行シーズンには、私も積極的に食べるようにしています。
しかも、春菊特有の香り成分には胃腸の働きを促す効果やリラックス効果もあるとされ、眠りが浅めな私はそこにも期待しています。
「食べ過ぎNG」の噂は本当?
とはいえ、春菊の食べ過ぎはよくないという噂を聞いたことがありませんか?
