お米に魅了されて新聞記者から米農家に転身し、現在は「お米ライター」として活躍する柏木智帆さんが実践する、炊飯道具の使い分け術とは?おむすびや卵かけご飯がもっとおいしくなるお米の炊き方をお伝えします。
文・写真=柏木智帆
「早炊きモード」を活用
お米を炊くときは、洗ったお米を炊飯器に入れてスイッチオンという人が多いのではないでしょうか。
もちろんその方法でも良いと思いますが、たとえば、ご飯の粒感を楽しむには炊飯器の「早炊きモード(高速炊飯モード)」もおすすめです。ただし、冷水で長時間の吸水が必須です。以前にもこの連載でお伝えしたように、あくまで長時間吸水と早炊きモードはセットで。この炊き方は、通常の白米モード(普通炊飯モード)に比べて粒立ち良く炊きあがりやすい傾向があります。粒感のあるご飯が食べたい場合はぜひお試しください。
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粒感が強調される「金属製」の鍋
ガス炊飯の場合、土鍋炊きはふっくらした粒感のあるご飯を炊きあげることもできますが、お米の品種や栽培によっては「粒感の物足りなさ」を感じる場合もあります。そんな時は、金属製の鍋で炊飯してみてはいかがでしょうか。
土鍋は熱伝導率が低く保温性が高いため、ゆっくりと温度が上がっていき、鍋内で高温を保ち続けるので、ふっくらと炊きあがります。一方で、金属製の鍋は熱伝導率が高く保温性が低いため、より粒感が強調されます。私の場合は、土鍋で炊くと少々ご飯がやわらかすぎるとか粘りすぎると感じたときは、アルミ鍋で炊飯して粒感や弾力を楽しんでいます。時には鉄鍋を使うこともあります。
また、沸騰までの時間が短いとしゃっきりと炊きあがりやすく、沸騰までの時間が長いとやわらかく炊きあがりやすくなります。基本的には、沸騰までの時間は8〜10分弱がおすすめで、日ごろから粒感を重視している私は8分30秒前後で沸騰すると「よし!」と思います(笑)。
