岩手県盛岡市上堂にある本格中華の店「菜香居(さいかい)」では、中国・吉林省出身の店主がつくる本場の味が楽しめる。

厨房に立つのは店主の孟兆庚(もうちょうげん)さん。盛岡市内のホテルで10年間修業し、日本人の舌になじむ味を追求して独立。妻の孟丁(もうてい)さんとともに「菜香居」を開いた。

店長の丁嬌(ちょうきょう)さんは「(吉林省は)盛岡よりもっともっと寒いところなので、鍋の料理とか温かい料理が多い。あと辛くて体が温まる料理も多い」と説明する。

寒さを乗り切るための“熱々の鍋”は、現地では欠かせない食文化だという。

丁嬌さんがすすめる「白菜の塩漬け海鮮鍋」は、吉林省の家庭料理で、中国でも冬の人気料理だ。

丁嬌店長によると、「キムチと似ていて、白菜の塩漬けをつぼに入れて発酵させる。鍋料理に使うと、やさしい味になる」という。

鶏ガラスープと合わせ、殻付きエビやムール貝などの海鮮を加えることで、海のうま味が際立つ贅沢な鍋に仕上がる。
エビや貝のエキスが溶け込んだスープに、「白菜の塩漬け」のほのかな酸味が加わり、味の奥行きを生み出している。

ランチタイムには「お手頃価格でボリューム満点」と評判の定食がずらりと並ぶ。

丁嬌店長は、ランチに込めた思いを、「午後にまだみんな頑張って仕事をするので、できるだけ量をいっぱい出して、お腹いっぱいになって、元気に働いてほしい気持ちで作っている」と語る。

定番人気の「ニンニクの芽炒め」は、オイスターソースのコクと豚肉のうま味が詰まった甘辛だれが決め手。本場の味よりもマイルドに仕上げ、ニンニクの芽のシャキシャキ感を味わえる。
唐揚げ、サラダ、デザートまで付くため、はらぺこのお客さんにも好評だ。

数あるラーメンの中でも、寒い冬におすすめなのが「麻辣牛肉ラーメン」。
2種類の豆板醤と唐辛子、さらにさんしょうオイルで仕上げる一杯で、激辛で本場の味だ。

「辛いけれど日本の食文化向けに、5段階で2くらいの辛さ」と話す丁嬌店長。

豆板醤の辛さにプラスするさんしょうのしびれる辛さが刺激的。牛肉のうま味と中国の香辛料、独特の風味がクセになる、パンチのきいたラーメンだ。

丁嬌店長
「お客さんが気軽に入って、ホッとできる中華料理の店になりたい。岩手県はおいしい野菜や肉がたくさんあるので、地元の食材を大切においしい料理を出したい」

本場の味を生かしながら、日本人にも食べやすく工夫された「菜香居」は、いつでも気軽に立ち寄りたくなる一軒だ。

岩手めんこいテレビ
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