石川の女子バスケットボール界で注目の選手が、野々市市のクラブにいます。去年、全国でも20人しか選ばれない合宿メンバーにも入った中学2年生に注目しました。
野々市市を拠点とする中学生のバスケットボールクラブ、「4TH CLUB」。約30人いるチームの中で注目されているのが、かほく市の中学2年生、小林悠夏選手です。
その強みは、168センチの身長を生かしてゴールに向かっていくドライブと、正確なシュート力。
さらに小林選手のある特徴がこれらの武器をより際立たせます。
小林選手:
「相手からしたら多分右利きのほうが守りやすい。みんなほぼ右利きなんで、左利きのほうが抜きやすいかなってのはあります。」
小林選手は左利き。右利きの選手とは動きが反対になるため相手は守りづらいのです。
こうした能力が評価され、去年、全国の中学生の中から20人しか参加できない14歳以下の合宿メンバーに選ばれました。
小林選手:
「(選ばれたと)聞いて「え、何それ?」ってぐらいで、そこで初めて知って、「あ、そんなんあるんや」と思って…」
小学1年生の時にバスケットボールを始めた小林選手。全国トップレベルの選手に成長したのは中学に入ってからでした。
小林選手:
「中学校入って、飴谷コーチと出会ってから本気で(バスケットボールに)はまりました。」
成長の大きな理由となったのがクラブのヘッドコーチ飴谷健士朗さんです。飴谷さん、実は石川県初のプロバスケットボールチーム「金沢武士団」で2年間、ヘッドコーチを務めました。
その経験を生かした練習をクラブでも実践しています。
飴谷コーチ:
「「コーディネーションドリル」というメニューでバスケットボールには色々な動きがあるので、カオスな状態を作ってカオスな状態の中で正確にプレーをする練習です。」
Q 日々のメニューは飴谷コーチが考えている?
「県外の強豪校には素晴らしい先生がいるので、その練習を真似したり、アメリカにある「IMGアカデミー」のコーチと昔知り合って、そのコーチから教わったことをやっています。」
トップレベルの選手を見て来た飴谷さんも、小林選手の才能を絶賛します。
飴谷コーチ:
「行けるところまで行ってほしいですけど。プロになっていろんな女の子や子どもたちに夢を与えられる選手になってほしいと思います。」
ただ、そんな小林選手、今、大きな壁にぶつかっています。
小林選手:
「左手でプレーしすぎて石川県のチームにはばれちゃって、止められています。」
利き手の左手ばかり使ってしまいプレーがワンパターンになってしまうといいます。
小林選手:
「練習では左手を使わずに右手だけでシュートを打つとか、右手だけというのを意識してやっています。」
そんな小林選手が今、目標に掲げているのが…。
小林選手:
「Jr.ウインターカップに出場して全国ベスト4に入るのが目標です。」
Jr.ウインターカップは毎年1月に開かれ、部活動からクラブチームまでが参加できる、全国大会。これまで「4THCLUB」は、県大会でベスト4止まり、まだ本選に出場したことはありません。
小林選手:
「チームの流れを変えられる選手になりたくて。流れが悪い時に少しでもチームの雰囲気が良くなるようにそういう思いでやっています。」
この日は、県内有数の強豪校、金沢高校との練習試合。高校生との体格差に苦しみ追いかける時間帯が続きますが…小林選手が12得点を奪う活躍などで逆転。高校生相手に5点差で勝利しました。
小林選手:
「(きょうの出来は)60点くらいです。試合全体を通したら悪い部分も多かったかなと思います。」
要所での得点やリバウンドで存在感を示した一方、疲労がたまる後半にはミスを連発してしまう場面も…。
小林選手:
「チームが崩れた時に自分も崩れてしまったところがダメだったかなと思います。めっちゃいい経験になりました。」
クラブの目標は全国大会ベスト4。小林選手がその先に見据えるのは…。
小林選手:
「「エースになる」です。みんなからついていこうって思われるプレーヤーになりたいしプレーでも優勝に導けるような選手になりたいです。今は将来の目標が決まっていないですけど高校では日本代表に入りたいと思っています。」