いかに韓国で多くの人がいずれかの政党に属しているかがわかります。

「○○でなければならない」という二つの教理の衝突である陣営論理はネットを介して韓国社会に劇的な広がりを見せ、政治のみならず、実にさまざまな分野に影響を及ぼすことで、社会の数々の矛盾の修正を阻んでいます。

フェミニズム=左派?

そのひとつに、「男女嫌悪」問題があります。「男子の兵役で女子ばかりが得をしている」という話に反対すると、なぜか「お前は左派支持者だな?」ということになります。

実際にそうなのかどうかはともかく、左派は女性に甘い(比較的、女性優待政策などをよく主張する)ということになっているからです。

よって、いわゆるポリコレ、ポリティカル・コレクトネス、社会を正しくしていくという考えにおいても、韓国社会の2030は、他の国とはちょっと異なる姿を見せています。

「悪の名声」に依存する反日思想

欧米のポリコレのメインは、概ね多様性を認めようという方向性です。

最近の一部のポリコレ支持者たちは、今までこの社会を支えてきた価値観そのものを「悪」にすることで、それと対立する自分を「正義」に見せようとしていますが、これは正義を語りながら悪に依存する構図にすぎません。

そして、この残念な構図は、韓国の陣営論理そっくりです。

善悪二元論のもっとも見苦しいところは、善を主張しながらも、実は悪に依存していることです。

韓国の反日思想もそうですが、日本を悪にしないと、韓国(朝鮮)が正しかったという説明ができなくなります。

韓国の国会議事堂
韓国の国会議事堂

同じ現象が、一部の「間違った」ポリコレにも見られます。過去の有名作品のキャラの人種を変えてリメイクすることが、「これぞポリコレだ」と名乗る最近の妙な流れも、その影響でしょう。

悪を善に塗り替えたつもりかもしれませんが、実際はその悪(過去の有名作品など)の名声に依存することでしかありません。