日本国内でも感染例が相次いでいる「はしか」。感染予防の意識は、どこまで高まっているのか。
14日、東京都内のクリニックを訪ねた。

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医者:
消毒しますよ。

こちらの男性が接種していたのは、“はしかワクチン”だ。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
子ども以外も、30代40代の「麻疹風疹混合ワクチン」接種希望者が爆発的に増えました。今、何人か在庫の入荷待ちという状態になっています。

このクリニックでは、はしかのワクチン接種・抗体検査の問い合わせなどが、通常の3~4倍ほど増えているという。

ワクチン接種した男性(30代):
妻が妊娠しているので、それもあって受けようと思いました。

抗体検査を受けた男性(60代):
最悪の場合、脳炎になるとか、重症化すると大変だっていう話も聞いたので。多少は不安は除けるのかなっていう気持ちもあります。

十分な抗体がなければ「100%感染」

感染力が極めて強く、空気感染もするはしか。12日には東京都内で、5歳未満の男の子の感染が明らかになったほか、京都市では13日、30代男性の感染が新たに判明。

2024年に入り、国内で確認された感染者は13人にのぼっている。

WHO(世界保健機関)によると、世界の「はしか」感染報告数は2019年の流行後、コロナ禍で一時減少していたが、2023年は約31万人と2022年の1.8倍に増加。2024年も、既に3万人以上の感染が報告されている。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
はしかに対する十分な抗体を持っていないとなれば、100%感染するといわれています。
(「イット!」3月14日放送より)