そんなときは、もう少しだけ明るい場所に置いてあげるといいでしょう。
ポイントはまさにこの“もう少しだけ”というところ。
明るい場所と聞いてすぐに直射日光が当たる位置に置いてあげようと思ったあなたは、まさしく極端(笑)。環境を変えるときは、ちょっとずつ慣らすのが大切です。
植物の種類によっても必要になる光の量は異なりますが、様子を見ながら徐々に明るい場所へと場所を変えてあげてください。
また、“場所”だけではなく“向き”を変えるのも重要です。
植物は常に光を探していて、自ら光の射す方に向こうとする性質があります。
すべての葉が同じ方向を向いてしまうと、重なって光が当たらなくなる葉も出てきてしまいます。
こうなるとまるですねた子どものように「どうせオレなんていらないんでしょ」と葉を落とすこともあります。
できるだけ多くの葉に光を当てるためにも、定期的に鉢を回してあげることが大切です。
1週間で90度ずつ、1カ月で360度鉢を回転させて光の当たる場所を変えてあげるのが基本。
余談ですが、植物は光が足りないと敏感に察知して、三日ほどで大きく動きます。とくに新葉が出ているときはたくさん動くので、観察していると楽しいですよ。
観葉植物は生き物です。“極端”ではなくほどよい愛情を注いで成長を見せてくれたときの喜びを、みなさんにもぜひ感じていただけたら幸いです。
杉山拓巳(すぎやま・たくみ)
1978年生まれ。地元愛知県でビカクシダやアンスリウム、ブロメリアなど数多くの植物の生産・育種に取り組む熱帯植物栽培家。NHK「趣味の園芸」をはじめ、幅広いメディアで熱帯植物や観葉植物の愛好家にアドバイスを送っている。
