まもなく梅雨のシーズン。今年は「スーパーエルニーニョ」が発生し猛暑と大雨、両方のリスクが高まる可能性がある。特に注意が必要なのは前線の南側。過去には福井県内でも集中豪雨による被害が複数回発生している。
スーパーエルニーニョ発生か
今年の北陸地方の梅雨入りは、平年並みか少し早くなる見通し。梅雨後半の7月は前線が停滞しやすく、集中豪雨への注意が必要な時期となる。
そして、今シーズンのポイントとなるのが「スーパーエルニーニョ」だ。
エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の海面水温が通常より高くなる現象だが、今年はこの典型的なエルニーニョにとどまらず、高温域が太平洋全体に広がる「スーパーエルニーニョ」になる可能性が高いという。

この影響で猛暑が予想されるうえ、温かい海上から湿った空気が大量に流れ込むため、前線の活動が非常に活発になるとみられる。つまり猛暑と大雨、両方のリスクが高まる可能性があるのだ。
梅雨前線の南側は要注意
福井県内では2023年7月、前線の活動が活発になったことで大雨に。越廼や三国では1時間に60ミリを超える非常に激しい雨が降り、観測史上1位の記録を更新した。
嶺北地方を中心に土砂災害や浸水害、道路の通行止めなど交通障害が相次いで発生。路面が冠水し、川が氾濫寸前になるほどの事態となった。
大雨に警戒する上で注目すべきは、天気図における「前線の南側」だ。2023年7月の大雨、2004年の福井豪雨、2006年の7月豪雨など、過去に大きな災害が発生したいずれのケースも梅雨前線が北陸地方にかかり、福井は前線の南側に位置していた。
前線の南側が大雨になりやすいのは、大陸方面からの温かく湿った空気と太平洋高気圧の周辺を回る温かく湿った空気の両方がぶつかり合い、雨雲が発達しやすいためだ。さらに大量の水蒸気が流れ込んだ場合、線状降水帯が発生することもある。
天気図を確認し、自分の住む地域が前線の南側に位置しているときは特に警戒が必要だ。
