2月8日に投開票が行われる衆院選・福井1区と2区には6人が立候補を表明した。前回衆院選では、2区の自民・高木毅氏が裏金問題で公認を得られず落選。自民党が守ってきた議席は24年ぶりに野党のものとなり、“保守王国・福井”の牙城が崩された。今回、2区は無所属ながら自民党会派に所属し自民が支持する候補と、中道改革連合との一騎打ちの構図となっている。

野党候補が入り乱れ “混とん”とする福井1区

福井1区には届け出順に、国民民主党・新人の山中俊祐候補(42)、参政党・新人の藤本一希候補(29)、自民党・前職の稲田朋美候補(66)、中道改革連合・前職の波多野翼候補(41)の4人が立候補した。

福井1区の顔ぶれ
福井1区の顔ぶれ
この記事の画像(11枚)

今回のポイントとなるのが公明党の票の行方だ。自公政権下で稲田候補を支援してきた公明党が、今回は中道改革連合から出馬する波多野候補の支援へと回る。ただ、波多野候補は連合の推薦を受けているものの、今回は国民民主党から山中候補が出馬したことで、両方の党を支援する連合の票が割れる可能性がある。山中候補は去年夏の参院選に出馬し、次点ながら当選した滝波氏を脅かした実績がある。

福井1区の構図
福井1区の構図

また、直近の福井県知事選では参政党が応援した石田氏が当選し、福井市選挙区の県議会議員補選でも、参政党の候補者が2万票を獲得し次点となったこともあり、勢いに乗る参政党。元県議会議員の藤本氏は、この勢いに乗って国政選挙へと臨む形だ。

保守票は稲田候補、藤本候補、山中候補と3候補に、連合票も波多野候補と山中候補で割れる可能性がある混とんとした状況になっている。

“保守票”の獲得が鍵に…福井2区

福井2区には無所属で自民党が支持する前職・斉木武志候補(51)と中道改革連合の前職・辻英之候補(55)の2人が立候補。

福井2区の顔ぶれ
福井2区の顔ぶれ

2区では公示前に“一波乱”があった。高市早苗総理大臣の義理の息子にあたる県議の山本建氏が自民党から公認を得られず、党本部は無所属で自民党会派の斉木候補を支持するという決定を下した。山本氏は無所属で出馬を表明したものの、党幹部から「自分が出馬することが党全体に与える影響を考えて欲しい」と言われ、翌日には取り下げた。

福井2区の構図
福井2区の構図

前回選挙では辻候補が保守の牙城と言われた福井2区で当選を果たしており、今回は斉木候補が自民党の支持を受けて議席奪還を目指す構図となっている。

しかし、自民党県連関係者によると「県連の中では斉木候補を支援するという話になっていない」という。斉木候補がどれだけ保守票を獲得できるかが、選挙の鍵になるとみられる。

第一声で訴えた政策

各候補は選挙戦初日、それぞれの政策を有権者に訴えた。

国民・山中候補
国民・山中候補

国民民主党の山中候補は「積極財政と手取りを増やす政策を進める。システムから日本を変えてみせる」とし安定した安全な暮らしを実現すると訴えた。

参政・藤本候補
参政・藤本候補

参政党の藤本候補は「日本国民と力を合わせて国を守る」と強調し、消費税の段階的廃止や子どもへの月10万円給付などを訴えた。

自民・稲田候補
自民・稲田候補

自民党の稲田候補は「新幹線を一刻も早く小浜、京都、大阪へとつなげる」と約束し、国道8号の4車線化や半導体工場誘致による活性化を掲げた。

中道・波多野候補
中道・波多野候補

中道改革連合の波多野候補は「生活者ど真ん中の政治を」と宣言し、食料品の消費税ゼロや医療・教育現場の賃金引き上げを主張した。

無所属・斉木候補
無所属・斉木候補

斉木候補は「高市政権を誕生させたことの是非を判断いただく選挙」と位置づけ、食品消費税0%や北陸新幹線の早期開通を訴えた。

中道・辻候補
中道・辻候補

中道改革連合の辻候補は「希望を示す政策を誠実に訴える」と述べ、今回の解散を「生活者軽視」と批判し、物価高対策の実行を約束した。

衆院選は2月8日に投票が行われ、即日開票される。

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。