能登半島地震からの復興に向けて歩む石川県穴水町で、冬の味覚「能登かき」を楽しめる「穴水まいもんまつり 冬の陣」が2026年1月3日から開催されている。今回は仮設商店街「あなみずスマイルマルシェ」から、老舗料亭「雁月」の牡蠣料理と復興への思いをレポートする。
震災乗り越え復活!能登かき祭りで地域に笑顔を
石川テレビの新人アナウンサー、西岡アナウンサーが訪れたのは、穴水町に設置された仮設商店街「あなみずスマイルマルシェ」。能登半島地震で被災した事業者が早期に営業を再開できるよう、穴水町が建設した施設だ。明るく開放的な空間には、洋服店や飲食店、バイク店など9店舗が軒を連ねている。

「震災で被災した事業者に事業を早期再開してもらおうと穴水町が建てた仮設商店街です」と西岡アナウンサーは説明する。
老舗料亭「雁月」の再出発

仮設商店街の中で西岡アナウンサーが訪れたのは、穴水町の老舗料亭「雁月」。店主の岡本温さんによると、「元々はこの近くに料亭があり、そちらで営業していたが、震災で全壊してしまった」という。
「最初はドキドキしましたけど、やっぱり食べに来てもらってる昔ながらの常連さんや、友達が来て励ましてくれたりして、とっても楽しくやっております」と岡本さんは再開への思いを語る。
現在は昼に定食、夜は居酒屋として営業。全壊した店舗から使えるものだけを取り出し、限られた空間で最大限のサービスを提供している。
今が旬!能登かきの魅力

穴水町の「まいもんまつり 冬の陣」は1月3日から5月6日まで開催される能登かきを楽しむ祭り。町内8店舗で様々な牡蠣料理を味わうことができる。

岡本さんによると、このイベントは約30年前に飲食店組合が立ち上げたもので、岡本さんの父親がその中心メンバーだったという歴史ある催しだ。

「今が一番美味しい時期。2月半ばぐらいまでが一番美味しいと僕は思っているんですけど、もっと大きいのが好きだという方もいらっしゃいます」と岡本さん。4月から5月にかけては牡蠣がより大きくなるため、時期によって異なる牡蠣の魅力を楽しめる。

プリプリの牡蠣フライに舌鼓
元の店舗では炭火で焼き牡蠣などフルコースで提供していたが、現在の仮設店舗では炭火が使えないため、カキフライのみの単品で提供している。

厨房をのぞいてみると、パチパチという音とともに、黄金色に揚がった牡蠣フライが次々と取り出されていく。

提供されたのは「かきフライ定食」

あつあつのカキフライを一口頬張ると…「サクサクプリプリです、そしてクリーミー!」

「そして食べていくと程よい塩味があり、磯の香りが口の中いっぱいに広がって、本当に幸せになります」と絶賛した。

岡本さんによると、以前は小さめの牡蠣を6個使っていたが、現在は大きく育った牡蠣を5個使用しているという。
新名物「あなみず餃子」にも注目
カキフライだけでなく、「あなみず餃子」という新たな名物も登場した。

岡本さんによれば、「以前から、四季を通じた食材があまり見当たらないということで、今回色々開発していただきました」とのこと。

この穴水餃子には、地元の特産品である切り干し大根と、能登に伝わる日本三大魚醤の一つで、イカを内臓ごと塩漬けにし発酵させた「いしる」が混ぜ込まれている。「食感と味を十分に堪能できると思います」と岡本さんは話す。

西岡アナウンサーが一口で頬張ると、「いかの風味がふわっと広がりますね。美味しいです」と感想を述べた。
最後に岡本さんは今後について「元あったお店に再開して、以前のように炭火を使って皆さんに焼き牡蠣を食べていただきたいと思います」と語った。

スタジオで見ていた、石川テレビのHUBEATアンバサダー、彦摩呂さんは、「美味しそうだったねぇ、仮設の厨房なのでやれる範囲が狭まっているんだろうけど、そんな制約の中で最大限に美味しいものを出してくださっている、その努力が嬉しい」と感想を述べていた。

震災からの復興に向け、穴水町の冬の味覚「能登かき」とともに歩む人々の姿。「穴水まいもんまつり 冬の陣」は5月6日まで開催中だ。この機会に、旬の能登かきと地域の人々の力強い再出発を味わいに訪れてみてはいかがだろうか。
(石川テレビ)
