いま、この時、能登の復旧、復興、人々の暮らしはどうなっているのだろうか?ドローン映像で綴る、能登半島地震から2年の能登。
凍てつく朝、海の恵みを収穫する人々

この冬、石川県内で初めて氷点下を記録した朝。

凍てつく寒さの中で、冬の味覚の水揚げ作業が行われていた。

カキの養殖業を営む木村功さんは、「今年はいいかもしれない。いつもより。」と話す。

七尾の海はいいなと思いますねと言う、記者の言葉に木村さんは、「本当?ありがとう。日の出なんか上がってくるのを見ると、ああ、いいなと思うもん。いつも見ていても。」と嬉しそうだった。

しかし、木村さんは震災直後より不安が増していると言う。
「地震から1年、2年たつとそんなのみんな忘れたんじゃないかって思うくらい、物は動かないし、売り上げも少ない。」

それでも木村さんは「もう一回頑張ろうと思っとるよ。改めて…」と言葉を結んだ。

観光地の今—少しずつ戻る観光客
能登の人気観光地の一つ、九十九湾には少しずつ観光客の姿が戻っている。

内浦にある港は地震で地盤が沈下。2025年8月の大雨では冠水被害にもあった。

道の駅のスタッフの多くも地震の被災者。だからこそ、ここから能登の今を発信し続ける。

イカの駅つくモールの駅長、吉村昌央さんは、地震から2年となり、メディアでの露出がかなり減ってきていると危機感を口にする。

「皆さん、復旧復興したという風に感じてらっしゃる方もたくさん全国にいらっしゃると思うんですが、実際はまだまだ、被災者は大変な思いをしているので是非、来ていただきたいと強く思っています。」と話してくれた。

能登半島地震から丸2年。空から眺めても復興は、いまだ遠く感じる。




復興はまだ遠く—間垣の里の現在
外浦に面し真冬には厳しい季節風が吹き込む輪島市上大沢町。

間垣の里として知られる集落は甚大な被害を受け、再建を決めているは4世帯。


その一人、金沢で避難生活を送る徳光幸雄さんは、この春、濁流にのまれた田んぼを復活させることにした。

「また、ここにコメを作りに来ます。来ます。」

本格的な冬はこれから。厳しい自然と再び歩む準備が進んでいた。

隆起した海岸では、いつもの冬の光景。今年も海がご馳走を届けてくれた。

記者が「おいしそう」と声をかけると、「おいしいよ」と答えてくれた。岩のりの収穫だ。

「海が好きやから。はははは。こっちに来れば、あっさりするね。『海が凪いでるな』『荒いな』って眺めるが。ははは。」

何があろうと、能登はふるさとだ。

(石川テレビ)
