初日の出の名所で知られる千葉・銚子市にある老舗のホテルが突然、予約したのに連絡が取れない状態になって音信不通となっている問題で、ホテルを運営する会社の社長が取材に応じ、「ご迷惑をおかけしてすみませんでした」と謝罪した。
問題となっているホテルは、千葉・銚子市のホテルニュー大新。入り口には「本日休館」の貼り紙が貼られ、中も真っ暗で人の気配が全くない。銚子市の観光協会によると、11月下旬ごろからホテル側と連絡が取れなくなったというが、ホテルの公式サイトには休業を知らせる情報はなく、12月24日午後1時の段階で、2月の宿泊予約ができる状態となっていた。
ホテルには200人収容の大ホールや大広間、プールもあり、宿泊料金は1泊8000円前後。5日前からキャンセル料がかかる。
ホテルのある銚子市の犬吠埼は、山頂や離島を除くと日本で一番早く初日の出を見ることができる、初日の出の名所で年末年始の利用者も多く、観光協会には11月に入り、予約した客から「連絡が取れない」などとの問い合わせが相次いだという。
ホテルを経営する社長によると、「ニュー大新」は、老朽化などを理由にことし10月以降にリフォームする事を決めたため、旅行サイトや旅行代理店などに連絡し、予約を止めていたという。
しかし、前の経営者が管理しているホテルのホームページでは予約出来る状況になっていて、それに気が付かなかったとしており、「そこはうちのミス」と話した。
予約客からのお金は「1円も入っていない」と主張している。
すでに予約した客への連絡については、「銚子市役所と観光協会に名簿を渡した」として、観光協会を通じて他のホテルを斡旋するなどしてもらうという。
またリフォームについて社長は、「来年春くらいに再オープンしたい」と話し、「みなさんにご迷惑をおかけした。すみませんでした」と謝罪した。
