次は、腸の動きを活発にする2つのマッサージ。

1つ目は、“浣腸”のような効果が期待できる「肝腸マッサージ」だ。

“浣腸”効果の「肝腸マッサージ」

肝腸マッサージ
肝腸マッサージ

【肝腸マッサージ】
(1)あおむけに寝て両ひざを軽く曲げる
(2)右手を右の鼠径部(太もものつけ根の内側にある溝)、左手を左の肋骨の下端に当てる
(3)右手は右の肋骨下まで上にスライド、左手は左の鼠径部まで下にスライド。同時に1分間くり返す

これは大腸の動きに沿ったマッサージで、右手は「上行結腸」を下から上へ、左手は「下行結腸」を上から下にマッサージ。右の肋骨の下端には肝臓があり、腸と一緒に肝臓を刺激することで「天然の便秘薬」といわれる胆汁の分泌も促すことができる。

2つ目は、「ぬの字」マッサージ。

便秘に効くマッサージといえば、へそを中心に「の」の字を描くマッサージが有名だが、その効果をさらに強化したのが「ぬ」の字マッサージだ。

ぬの字マッサージ
ぬの字マッサージ

【ぬの字マッサージ】
(1)あおむけに寝て両ひざを軽く曲げる
(2)手のひらをお腹に軽く押し当てながら「ぬ」の字を描く

最後のくるりと回る「結び」のところを入念に行えば直腸をより刺激し、高い効果が期待できる。

お尻を刺激する「仙骨孔たたき」

仕上げは「仙骨孔たたき」。

腰の下にある「仙骨」という逆三角形の骨をこぶしで軽くたたくことで、体の後ろからも刺激を与える。

「仙骨孔」たたき
「仙骨孔」たたき

【仙骨孔たたき】
イスに座ってお尻の割れ目の左右をこぶしで同時に30秒たたく

仙骨の左右には「仙骨孔」という穴が縦に4つずつ開いている。そこから出ている仙骨神経は直腸や肛門の感覚や運動を支配している。刺激することで自然なお通じが促されることは柔道整復師の間ではよく知られた話なのだ。

高林院長は話す。

「快適な排便が実現すると脳内でエンドルフィンという幸福感や気分の高揚をもたらす神経伝達物質が分泌されることがわかっています。

また、免疫細胞の約7割は腸に存在しています。腸内環境を整えて便秘を解消することは全身の健康に直結するというわけです。薬に頼らずストレッチとマッサージのセルフケアで、快便生活を目指してください」

今回紹介した体操は、高林院長の著書『スッキリ出る!直腸ストレッチ』(CEメディアハウス)で詳しく説明されている。

高林孝光院長
高林孝光院長

高林孝光(たかばやし・たかみつ) アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長。1978年東京都生まれ。はり師・きゅう師・柔道整復師の資格をもつ。アスリートに最大限のパフォーマンスを発揮させる「運動機能評論家」。雪印メグミルクの「かんたん骨(コツ)体操」の考案・指導者。よみうりカルチャーセンター北千住で定期的に「健康講座」を開催。成長期応援サプリ「GPCワン」アンバサダー。主な著書に「スッキリ出る!直腸ストレッチ」(CEメディアハウス)、「身長は伸びる!」(自由国民社)、「足が速くなる解剖図鑑」(エクスナレッジ)などがある。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院のホームページ https://www.hiza2.com

『スッキリ出る!直腸ストレッチ』(CEメディアハウス)
プライムオンライン特集班
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