若々しく見せるために行う白髪染め。もし頭皮が弱く、染める際に痛みや痒みを我慢している人は注意してほしい。

カラー剤に含まれる成分にアレルギーを起こして、頭皮が荒れたり膿んでしまう可能性もあるというのだ。

「最悪の場合は嘔吐したり呼吸困難に陥ったりと、より重大な健康被害を及ぼす危険もあります」

本山典子さん(提供:一般社団法人 国際毛髪皮膚科学研究所)
本山典子さん(提供:一般社団法人 国際毛髪皮膚科学研究所)
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そう注意を促す毛髪診断士認定指導講師の本山典子さんに、頭皮が弱い人が白髪染めを行う際の注意点と、刺激を抑えながら自宅で染めるコツを聞いた。

「既定の放置時間」を必ず守る

自宅で白髪染めをする場合、まず守ってほしいのがカラー剤を塗った後の放置時間を規定通りにすることだ。

「当たり前のことかと思うかもしれませんが、ムラなく染められそうだからとカラー剤を塗った後に規定より長く放置してしまう方が多いです。カラー剤は一定の時間を超えるとそれ以上は濃く染まらないので意味がありません」

むしろ長時間塗ったまま放置することで、髪や頭皮に深刻なダメージを与えてしまうという。

「ニキビやフケの原因になるだけでなく、頭皮が火傷のようにただれてしまう危険もあります。取扱説明書に書かれた放置時間は絶対に守りましょう」

ただし、適切な方法で白髪染めしていても繰り返すうちにアレルギーを発症することがある。

「染めてから1週間〜10日程度で新たに生えてきた白髪が、ピカピカ光って目立ってしまうことがあります。そのため数日~1週間ほどで染め直す方もいますが、頻度が高いとアレルギーになるリスクも高まります」

新たに生えた白髪が光り、かえって目立つことも(画像はイメージ)
新たに生えた白髪が光り、かえって目立つことも(画像はイメージ)

アレルギーの主な原因はカラー剤に含まれる『ジアミン』という染料だ。

「ジアミンアレルギーを発症すると頭皮が火傷のように赤く荒れたり痒くなったりするだけでなく、大量のフケが発生したり膿んでしまうこともあります。ひどい方だとアナフィラキシーショックを起こして、嘔吐したり意識を失って救急搬送された方もいます」

火傷のように赤く荒れた頭皮(提供:一般社団法人 国際毛髪皮膚科学研究所)
火傷のように赤く荒れた頭皮(提供:一般社団法人 国際毛髪皮膚科学研究所)

ジアミンアレルギーは頻繁に髪を染めることで発症する可能性が高いという。その予兆といえるのが痛みや痒みだ。パッチテストでは異常がなくても、カラー剤をつけて強い痛みや痒みを感じる場合はすぐに中断してほしい。

「美容室で白髪染めしている場合も、美容師さんに伝えて中断してもらいましょう。経験豊富な美容師さんなら別の対応を考えてくれるはずです。『多少ピリピリしても大丈夫ですよ』という美容師さんは、知識不足なのでお勧めできません」

染める前のシャンプーは控えて

では頭皮が弱い人はどうやって白髪染めするのがよいのだろうか。