4日早朝に山口県宇部市の広い範囲で都市ガスが漏れ出す事故が多発してから、36時間以上が経過しました(5日午後6時半現在)。

市民の生活への大きな影響は今も続いています。

4日午前6時ごろから宇部市の広い範囲で発生したガス漏れ事故。

約1万2500件へのガスの供給が止まりました。

山口合同ガスの社員は、安全確認のため全ての契約先を回っています。

5日は、3500世帯の復旧を目標に作業を進めました。

◆宇部市民
「うれしいです。『近くの有料のお風呂に行こうか』という話になっていたが、きょうお風呂に入れるからうれしいです」

しかし、まだ多くの市民がガスのない生活を余儀なくされています。

◆宇部市民
「とにかく(水が)冷たい。こういうことは本当にないようにしてほしい」

◆宇部市民
「温かいものを子供にも食べさせたいが、我慢かな」

◆記者リポート
「こちらの保育園では『暖房が使えない』ということで、先生たちが持ち寄ったヒーターで暖をとっています」

この保育園では、ほぼすべての部屋で暖房が使えず、給食も対応できなくなったため、園児に防寒着や弁当を持参してもらうなどの対策が取られました。

◆弁当を食べる園児
「うれしい」

Q.なぜうれしい?
「お母さんがつくったから」

◆神原保育園 徳田宏子園長
「暖かく過ごし、温かいおいしいものを食べられるよう、早い復旧を願っております」

一方、銭湯ではー

◆客
「きょう、お風呂開く?」

◆店主
「開いてるよ」

◆客
「あ、ほんと?ありがとう。じゃああとで入りに来ます」

◆福久浴場 店主 福本三枝さん
「(4日の客数は)いつもの3倍くらいかなという感じ。きょうぐらいから多くなるのでは」

4日の入浴客の数はいつもの3倍。

5日も営業時間を尋ねる電話が絶え間なくかかったたため、午後4時の開始を1時間早めました。

◆客
「ガスが止まってどうしようもないので。きのうも入れなかったので助かりますね」

山口合同ガスは、「7日までに市内全域で復旧することを目指す」としています。

テレビ西日本
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