警察官や検察官をかたるニセ電話で、福岡県飯塚市に住む男性が金地金2098万円相当をだまし取られる事件がありました。
飯塚警察署によりますと、今年11月19日午後3時半ごろ、飯塚市に住む無職の男性(73)の携帯電話に氏名不詳のA男から電話があり「医療費に不審な点がある。警察に連絡する」などと言われました。
その後、“大阪府警捜査二課の警察官”をかたるB男から電話があり「実は、他にも容疑があり、あなた名義の銀行口座がマネーロンダリングに使われている。容疑者になっているので見張りをしないといけない」「優先捜査をするので、口座残高を全て教えて下さい。そうでないと牢屋に入ることになります」などと言われました。
さらに、B男から紹介された検事をかたるC男に電話をかけたことで、男性は警察官をかたる男らの言動を信用してしまいました。
その後、男性はB男から貴金属販売会社で金を購入するように指示を受け、1本100グラムの金地金を計9本(販売価格2098万800円相当)購入手続きをし、12月3日に金を受け取りました。
受け取った後、B男に連絡したところ、3日午後3時50分ごろ、自宅の門柱の上に置いた金(きん)が入った手提げ袋を指名不詳のD女が持ち去り、金地金9本をだまし取られたということです。
警察は
◎警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「捜査のためにお金を送金させること」はありません
◎「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取調べ」「資金調達」などのワードが出たら、電話を即切断しましょう
◎電話で「お金」はすべて詐欺、すぐに110番しましょう
◎「+1」「+44」などから始まる国際電話番号を悪用したニセ電話詐欺が発生しているので、海外との電話が不要な方は、発着信を無償で休止できる「国際電話不取扱受付センター」のサービスを利用しましょう
などと呼びかけています。