「少しずつ前を向きたい」と新たな挑戦です。
能登半島地震で家族を失った高校生が地震で被災したネパールでの支援活動に参加します。

きょう午前。
能登空港にやってきたのは輪島高校2年生の林佑馬さんです。
能登半島地震で母親と祖母を亡くした林さん。
行先は南アジアにあるネパールです。

輪島高校2年生 林佑馬さん:
「今まではずっと地震後から支援を受ける側だったので、支援をする側の立場にも立ってみたいなと思って」

2015年の地震でおよそ9000人が犠牲となったネパール。
林さんは今回現地での支援活動に参加し、衣服など物資の支援を行うということです。

林佑馬さん:
「支援物資でもらって捨てるのに抵抗あるものがあると言っていたのでそういうのが役に立つのでとてもいいなと思います」

能登半島地震からまもなく2年。悲しみが癒えない中で参加を決めた理由は…

林佑馬さん:
「地震があってから生活がガラッと変わったので、正直まだ慣れていないところもあるんですけどいつまでも下を向いてばかりじゃいられないので前を向いて前向きに生きていけたらなと思います」

ネパールでの活動をきっかけに今回初めてメディアの取材に答えてくれた林さん。
あまり目立ちたくない性格だといいますが、伝えたい思いがありました。

林佑馬さん:
「正直(地震を)思い出したくないとか、いろんな感情があるんですけど忘れて欲しくないっていう気持ちがやっぱりあるので、そういった上で、被災者がこうやって語り継ぐというか、こういうことは必要なのかなと思います」

林さんは孤児院や障がい者施設などにも訪れ今月15日、日本へ戻ります。

石川テレビ
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