マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」への移行が12月2日に始まり、紙やプラスチック製の従来型の健康保険証は原則、使えなくなりました。福井県内の病院はどんな状況なのか、取材しました。

従来の健康保険証は12月1日で期限が切れ、2日から医療機関を受診する際は、マイナンバーカードに保険証の利用登録をした「マイナ保険証」を提示するか、マイナンバーカードを持たない人やマイナンバーカードを持っていても保険証の利用登録をしていない人に発行された「資格確認書」を提示する仕組みへと移行しました。
   
厚生労働省は、「マイナ保険証」を使うメリットとして▼病歴や過去に処方された薬などの情報に基づいた医療が受けられる▼手続きなしで高額療養費の限度額を超える支払いが免除される、などを挙げています。


福井市の県済生会病院では11月に、診察券を使わずにマイナ保険証だけで受け付けできる機械を導入しました。
   
健康保険証廃止の初日となった2日には、大きな混乱は見られませんでした。
  
診察に来た人はー
「診察に来た夫と一緒に習おうと思って来た。教えてもらい、簡単だと分かった」
  
「いろいろな情報が連携して、薬も薬剤師が色んなアドバイスをしてくれるので問題はない。お薬手帳はまだいるのでそこらへんがなくなるといいのかな」
  
病院の担当者は「今までの機械とは違うので操作に戸惑いはあると思うが、スタッフが操作方法の案内をしているので特に問題はない。高齢者が多く来院するが、手続きの方法や病院によって受付方法が違うので、そのあたりが統一されると戸惑いが少ないのでは」と話します。

県によりますと、県内の直近1カ月のマイナ保険証の利用率は54.7%で、全国平均の37.1%を大きく上回りました。
  
県の担当者は「県内ではマイナンバーカードに対する理解が早くから進んでいた。また、医療機関などで患者に対しマイナ保険証登録への声掛けもあり、全国的に高い数字になったのではないか」と分析しています。
  
厚生労働省は、従来の健康保険証を使えるようにする暫定措置を、来年3月末までとることにしています。     

福井テレビ
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