おろし金を変えて変化を楽しむ
また、大根おろしも、おろし金によって、食感や味わいが変わります。
私がここ数年、愛用しているのは、料理研究家の友人のイチ推しで購入した、軽い力でおろせるおろし金です。
刃の切れ味が鋭いので、スルスルとおろせて、きめ細かくフワフワとした食感に仕上がります。おろし金ひとつで、こんなに作業が楽になり、食感が変わるものかとビックリしました。
私のもう一つのお気に入りは、竹製の鬼おろしです。こちらは逆に、刃が粗めで、水分が出にくく、ザクザクとした食感に仕上がるため、大根本来のみずみずしさと甘みが味わえます。
焼き魚や日本そばに添えるときは、きめ細かい大根おろし。みぞれ鍋やドレッシングにするときは鬼おろし。そんな使い分けをしながら、大根おろしを楽しんでいます。
生の大根には栄養もたっぷり
生の大根には、でんぷん分解酵素ジアスターゼ(アミラーゼ)、タンパク質分解酵素プロテアーゼ、脂肪分解酵素リパーゼなどの消化酵素が含まれているため、麺類の薬味や揚げ物などに大根おろしを添えることで消化を助ける働きがあります。
さらに、焼き魚などの焦げに含まれる発がん物質の働きを抑えるといわれるオキシターゼや、がんの予防や抑制効果が期待される辛み成分イソチオシアネートなども含まれています。
体内の余分な塩分(ナトリウム)の排出を助けるカリウム、造血のビタミンとも呼ばれる葉酸、抗酸化作用にすぐれたビタミンCなども含む大根をたっぷり食べて、冬を元気にお過ごしくださいね。
