東京・港区の高級住宅街・高輪で火事があり、高齢女性がケガをして搬送された。
現場は「東京都選定歴史的建造物」に選ばれた高輪消防署・二本榎出張所に隣接する住宅で、ポンプ車など26台が出動し約2時間で、ほぼ消し止められた。
女性は火が出た際の状況について「ガスをつけようとしたら火が出た」と話しているという。
高級住宅街の東京・高輪で火災
消防車の前で立ちこめる煙。
東京・港区の高級住宅街・高輪で火災が発生した。
現場は、港区高輪の一等地で、警察署や消防署が近くにある住宅街で起きた。

火災発生の一報が寄せられたのは、午前10時20分ごろ。
通行人からの「火が見える」との通報だった。

近隣住民が撮影した出火直後の映像では、手前に建っている白い建物を大量の煙が覆っていた。
この白い建物は、高輪消防署・二本榎出張所。
火元となったのは、この出張所に隣接する住宅だった。
近隣住民は、出火直後の様子について――。

近隣住民:
ちょっと臭いしたような気がする。焦げくさいみたいな。きょう風が強いから怖いですよね。

さらに別の近隣住民は「目の前の消防署の方々が走って出て、怒号が飛び交っていました『こっちだ!』とか『そっちじゃない!そこ押さえろ』みたいな」と話す。
歴史的建造物の隣で…
1933年に建てられた二本榎出張所。

屋上には特徴的な「火の見やぐら」が建ち、1階には日本初の国産消防車などが保存されていて、建物自体が「東京都選定歴史的建造物」に選定されている。

そんな歴史的な建物の近くで起きた今回の火災。
ポンプ車など26台が出動し約2時間で、ほぼ消し止められた。

火元の住宅120平方メートルが全焼したほか、出張所の車庫の壁などが焼けたということだ。
この火事で、92歳の女性が頭や顔にやけどをし、搬送されたものの意識はあったという。

この女性は、火が出た際の状況について「ガスをつけようとしたら火が出た」話しているという。

12日東京都心では「強風注意報」が出されていた。さらに「乾燥注意報」は8日連続で発表されていて、火の元へのさらなる注意が必要だ。
(「イット!」12月12日放送より)
