10日夜からの大雪で真っ白な雪景色へと変わった11日朝の北海道・旭川市。
本格的な雪の季節の到来で、雪かきをする住民からは「いや…びっくり。こんなに降っていると思ってなかった。いやもう…勘弁してほしいです。(雪シーズンが)まだ始まったばっかりですから」とため息交じりの声も聞こえてきました。
旭川市では積雪が36cmに達し、さらに札幌市では29cmとなっています。
温かそうな服を着て散歩中の犬も雪が積もった路面を歩くのは冷たそうです。
一方、秋田・男鹿市で降っていたのは細かい氷の粒“あられ”。
バリバリと音をたてて車に打ちつけていました。
冬本番を迎える中、本来、冬眠を迎えるはずの“クマ”の出没が止まりません。
12月7日、長野・白馬村のスキー場。
スノースケートをしていた男性が白銀のゲレンデを華麗に滑り降りていたその時、突如目の前にクマが現れ、急接近。
さらに猛ダッシュであとを追いかけてきたのです。
男性は追ってくるクマに恐怖を感じつつ、後ろを見ながら安全な場所まで急いで滑っていきます。
スキー場に出没したクマ。
パトロール隊が出動する事態となりました。
当時の様子について男性は「急に出てきちゃったのでびっくりした。目が合っちゃったんで…。クマの方がびっくりしててすごく驚いた顔していた」と話しました。
冬眠することなく、市街地や人の集まる場所に出没するクマ。
一方、どのような条件が整えばクマは冬眠するのでしょうか。
北海道・新得町にあるヒグマを野生に近い姿で見ることができる施設では、まもなくクマが冬眠に入ろうとしていました。
サホロリゾート ベア・マウンテン 坂出勝園長:
外気温がだいぶ下がって(クマの)代謝が下がらないと寝ることができないので、目安として(冬眠は)12月中旬から後半に毎年行う。
クマは冬眠に入ると何も食べないため、秋口から通常の3倍にもなるえさを与えられ、たくさんの脂肪を蓄えます。
そのため体重が400kgを超えるクマもいるといいます。
そして冬眠が近づくにつれ、えさの量を徐々に減らしていき、12月に入ると“絶食日”を設けて胃を小さくし、冬眠へと入っていくといいいます。
今は獣舎の中にワラを敷き、春まで眠る“ベッド作り”にも余念がありません。
冬眠の準備を進めるクマ。
ベア・マウンテンの園長は、街に出没するクマの特徴について“冬眠するには体がまだ小さい”と指摘します。
サホロリゾート ベア・マウンテン 坂出勝園長:
冬ごもりには少し肉付きがほしいな。(脂肪がもっと)あった方がいいという体格のクマが多いように感じる。山にえさがないので町中に出てきてなんとか冬ごもりの体格を目指している感じにとれる。