エチレンガスの発生量が特に多いのがパッションフルーツで、りんご、洋梨、メロン、アボカド、桃、バナナ、いちじく、マンゴー、柿なども多い方です。
一方、パイナップル、いちご、温州みかん、ぶどう、サクランボ、スイカ、キウイなどは少ない方です。
こうしてチェックしてみると、追熟する果物は、自らが生成するエチレンガスが多いものがほとんどですが、キウイだけは違います。
ガスの影響を考慮した保存のコツ
キウイは追熟が必要な果物でありながら、自らが生成するエチレンガスが少ないため、まだ硬いと感じたときは、エチレンガス発生量が多いりんごなどと一緒にポリ袋に入れ、室温で2~3日おいておくと食べごろになります。
まだ硬い柿や青さが残るバナナも、同様に追熟させると、早く食べごろになります。
さらに、エチレンガスの影響を受けやすいのが、バナナ、マンゴー、メロン、柿、キウイ、アボカド、桃などのフルーツで、エチレンガスの発生量が多いものを一緒にしておくと追熟が進んでしまいます。
追熟の必要がないりんごもエチレンガスの影響を受けやすい果物です。なので、りんごを大量に入手して長く保存したいときは、個々の果実が出すエチレンガスによる劣化を防ぐために、1個ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包んでから、2~3個ずつポリ袋に入れ、口を縛って冷蔵庫へ。これで常温保存の倍の2カ月は保存OKです。
箱買いのみかんを腐らせない方法
箱買いすることの多い温州みかんは、1個が傷むと周囲のみかんも傷みやすくなるため、まずは全部を取り出してチェックし、柔らかめのものは4~5個ずつポリ袋に入れて冷蔵庫へ、硬めのものは箱に戻して玄関などの冷暗所で保存します。
