◆ワールドシリーズ第3戦 ロサンゼルス・ドジャース6-5トロント・ブルージェイズ 27日(日本時間28日午前9時11分試合開始、ドジャースタジアム)
メジャーリーグ(MLB)、ドジャースは27日(日本時間28日)、ブルージェイズとホームでワールドシリーズ第3戦に臨み、大谷翔平選手(31)は「1番DH」で先発出場。3回と7回にワールドシリーズ2、3号となる2本の本塁打を放った。
24日の第1戦は、7回に大谷のワールドシリーズ初本塁打が出たが、猛打爆発のブルージェイズが11-4で先勝。25日の第2戦は山本由伸投手(27)が4回以降走者を1人も許さない圧巻のピッチングで9回を投げ切り、5-1でドジャースが勝利を収め、1勝1敗のタイで第3戦を迎えた。
ドジャースの先発は今季4勝3敗、ポストシーズンは0勝0敗ながら3戦に先発して失点1と好投を続けるタイラー・グラスノー投手、。一方のブルージェイズは今季5勝5敗、ポストシーズン1勝0敗、サイ・ヤング賞3回の“レジェンド”マックス・シャーザー投手が先発した。
1回裏の第1打席、大谷はカウント0-1で2球目の内寄り低めカーブを引っ張ってライトへ二塁打。ポストシーズン6試合連続安打で出塁したが、後続が抑えられて得点はならなかった。
2回裏1死走者なしで6番テオスカー・ヘルナンデスがレフトスタンドへソロホームランを放ち、ドジャースが1点を先制。
3回裏1死走者なしで大谷の第2打席、カウント1-2で6球目の内角高め直球を捉えて、ライトスタンドへ2試合ぶりとなるワールドシリーズ2本目、ポストシーズン7号となるソロホームラン。松井秀喜氏(元ヤンキース)に並ぶ日本人選手最多の、ポストシーズン通算10本目となる本塁打となった。打球速度163キロ、飛距離119メートル、角度32度の一打で、ドジャースが2-0とした。
4回表、ブルージェイズはエラー絡みで無死1、3塁のチャンスを作り、1死1、3塁となって6番カークがセンターへスリーランホームラン。3-2と逆転すると、さらに1死1、3塁となって9番ヒメネスのセンターへの犠牲フライで4-2とした。
5回表2死1塁の場面でドジャースはグラスノーから2番手バンダにスイッチ。
5回裏1死1塁で大谷の第3打席を迎えたところで、ブルージェイズはシャーザーから2番手フルハーチに継投。3-2フルカウントから6球目を打って左中間へタイムリー二塁打を放ち、3-4と1点差に迫る。2死2塁となって3番フリーマンに1塁線を破るタイムリーが出て大谷がホームに還り、ドジャースが4-4の同点に追いついた。
ドジャースは6回からロブレスキが3番手で登板し、7回表2死走者なしで4番手トライネンに継投。2死1塁で4番ビシェットがライトへタイムリーを打って5-4とトロント・ブルージェイズが勝ち越し。
7回裏1死走者なしで大谷の第4打席、ブルージェイズ4番手ドミンゲスが投げた初球を打って左中間スタンドへ同点ソロホームラン。松井秀喜氏を超えるポストシーズン11本目の本塁打でドジャースが再び5-5の同点に追いついた。
8回表、ドジャース5番手ドレーヤーが1死1、2塁のピンチを招いたところで、佐々木朗希投手(23)が6番手でマウンドへ。1番フランスをサードゴロ、2番ルークスをピッチャーゴロに打ち取り無失点で抑え、ホームの大観衆から「ロウキ」コールが起こった。
9回表、佐々木は先頭の3番ゲレーロJr.をライトフライに打ち取ったが、続く4番カイナーファレファに四球を与え1死1塁に。続く5番バージョに1塁強襲のヒットを許したが、捕球した二塁手エドマンの好送球で走者を3塁で刺し2死1塁に。6番カークに四球を与えて2死1、2塁となったが、7番ストローをサードゴロに打ち取ってピンチを脱した。
9回裏1死走者なしで迎えた第5打席は6番手ホフマンとの対戦だったが、申告敬遠で出塁。2番ベッツの打席で二盗を狙ったがタッチアウトとなった。
10回表、ドジャースは7番手でシーハンが登板。2死1塁で2番ルークスがライトへ二塁打を放って1塁走者がホームを狙ったが、右翼手T・ヘルナンデスから二塁手エドマンを経由してホームへの好返球でタッチアウトとなった。
11回裏2死走者なしで大谷の第6打席、7番手フィッシャーとの対戦は再び申告敬遠。2番ベッツのヒットで大谷は2塁まで進んだが、得点はならなかった。
12回表、続投のシーハンが2死満塁のピンチを迎えたところで、ドジャースは8番手でカーショーを投入。2番ルークスをセカンドゴロに打ち取り3アウト。
13回表を9番手エンリケスが無失点に抑えたドジャースは13回裏、先頭の7番エドマンが右中間への二塁打で出塁。8番代打ロハスの送りバントで1死3塁のチャンスを作る。9番代打コールはショートフライに倒れ2死。1番大谷、2番ベッツと申告敬遠で2死満塁となったが、3番フリーマンがセンターフライに倒れて得点はならなかった。
14回も両チーム得点がなく、15回表を10番手クラインが無失点で抑えたドジャースは15回裏1死走者なしで大谷の第8打席を迎えたが、またも申告敬遠。2死1塁となって3番フリーマンがセンターへのライナーに倒れ得点ならず。
17回裏2死1塁で大谷の第9打席は、ブルージェイズ9番手リトルとの対戦。ストレートの四球で出塁し2死1、2塁となったが、続くベッツが1塁ファウルフライに倒れた。
ブルペンでは山本由伸投手(27)が投球練習する中で迎えた18回裏、先頭の3番フリーマンがセンターオーバーのサヨナラソロホームラン。ドジャースが延長18回の死闘を制して6-5で勝利し、対戦成績を2勝1敗とした。
大谷は4打数4安打1四球4申告敬遠、本塁打2、打点3、得点3と躍動。あす28日(日本時間29日)の第4戦に投打二刀流で先発を予定している。