群馬県前橋市の小川晶市長は17日午後緊急で会見を開き、市職員の既婚男性とホテルで会っていた問題をめぐり、自身の給与を50パーセント減額した上で、市長を続投する意向を明らかにした。

小川市長は会見の冒頭で深々と頭を下げ、10月3日に市議会から提出された、速やかに進退を判断するよう求める申し入れ書に回答したと明らかにした。

その上で、「私の報道により市民の皆様議会の皆様、ならびに当該職員やそのご家族の皆様にご心配とご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます。また市役所職員の皆様にも通常業務以外のご負担をかけていることを大変申し訳なく思っております」と謝罪した。

また男性職員の妻が、自身の思いを表明したことに触れ、「誤解や不安を招いてしまったことを深く反省し、関係するご家族の平穏な生活を最優先に配慮しなければならないと思います」と述べた。

自身の進退については、「この数週間、自分自身を省みる時間となりまして、辞任や出直し選挙等も考えましたが、まず選挙の時の公約を一日でも早く果たして欲しいという市民の強いお言葉を頂き、ここで退くのでは無く、掲げた公約を実現することが私に課せられた責任であると改めて職責の重さを感じるに至りました」と続投を表明した。

さらに、「どのような状況にあっても市民生活を支える行政を止めることはできません。教育福祉防災地域作りなど、市民の暮らしを守る現場を着実に支えること。そして保育の負担軽減や街中の再開発など継続している事業を軌道にのせるために全身全霊で取り組む覚悟でございます」と決意を述べた。

市役所には多数の厳しい意見が寄せられているが、「きびしいご意見もたくさん承っています。そういったご意見も真摯に受け止め、誠実な説明と行動を重ねながら、信頼の回復に努めて参ります」と話した。

さらに、「自分自身に対する処分と致しましては、市長としての道義的責任を明確にするため、自らの報酬の一部削減を含む処分案、こちらについては、報酬の50%の削減を議会にお伝えさせて頂きました」と、自らの報酬を半分にする処分案を議会に伝えたという。

そして、「改めて市民の皆様議会の皆様に多大なるご心配をお掛けしたことを深くお詫び致します」と改めて謝罪した。

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プライムオンライン編集部
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