自民党の高市総裁は15日、国民民主党の玉木代表と国会内で会談し、臨時国会で行われる首相指名選挙での協力を要請した。さらに高市氏は、両党の政策の共通点を指摘し、「同じような政策をスピーディーに進めたいのであれば一緒に責任を担っていただきたい」と連携を呼びかけた。国民民主党が求める所得税の控除枠拡大=いわゆる年収の壁の引き上げに向けては、新たに協議体を設置したいとの考えを示した。
高市氏は会談後「私の方からは来たる首班指名における協力をお願いした。また国民民主党と私どもは非常に基本政策が近いということで、特に先般の総裁選挙でも訴えたような成長戦略、日本にある素晴らしい科学技術の種をしっかりと社会実装することによる科学技術立国を作って日本の経済を強くしていく方向性が一緒である」と述べた。
高市氏はさらに「年収の壁の問題もこれまで合意をしてきたので、しっかりとこれをスピード感を持ってやっていきたいといった様々な話をした。外交政策であり安全保障政策であり、エネルギー政策であり、経済政策であり、いろんなことが一致点の多い政党だと思うので、様々な場面で共に力をしてやっていきたいということを確認した」と明らかにした。
所得税の控除枠拡大については「160万円までのところは法的な担保がある。その先のことに関してもできるだけ早く法律を改正して、早く実施できるように私たちは努力をしたい。そのために協議体も作ってスピードアップしたい旨を伝えた」と述べた。
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