各地でクマによる被害が相次いでいます。
岩手県では保育園にクマが出没しました。

そして同じ岩手県では、温泉の露天風呂を清掃していた従業員が行方不明となっています。

16日未明に秋田市内で撮影された映像には、住宅街の道路を悠然と渡るクマの様子が映っています。

市内では15日夜、秋田大学近くを散歩していた64歳の男性がクマに襲われ、頭などにけがをする被害が出ました。

列島各地では、15日夜から16日にかけて、クマによる被害や目撃情報が相次いでいます。

岩手・花巻市の保育園で14日に撮影された映像を見ると、クマが園の裏口に現れ、においを確かめるようなしぐさを見せています。

この映像を撮影した職員によると、クマは園内を5分間ほどさまよったということです。

保育園の職員:
やっぱりちょっと「怖いな」とは思いましたね。「早く出て行ってほしい」「その場を去ってほしい」っていう気持ちで…。

当時、園内には42人の子供たちが昼寝をしていましたが、職員を含め被害はありませんでした。

その岩手県内では16日、クマによるとみられる新たな被害が確認されました。

現場となったのは、北上市にある瀬美温泉。

警察によりますと、露天風呂を清掃していた60歳の男性従業員が行方不明となり、付近で血痕が発見されたということです。

警察はクマなどの動物による被害の可能性が高いとして、男性従業員を捜索するとともに付近の警戒にあたっています。

14日、温泉街の中心部にクマが出没し、約10時間歩き回ったばかりの福島県でも16日、クマが人を襲う被害が喜多方市など3カ所で確認されました。

いずれの被害者もけがをしていますが、命に別条はないということです。

北海道・札幌市中央区では、クマの出没により緊迫した状況となりました。

クマの目撃情報が相次いでいた現場に再び現れたクマに対し、ハンターが発砲したのです。

駆除されたのは、体長75cmほどの子グマ。

現場で捜索にあたっていた警察官からの命令のもと、ハンターが駆除したということです。

中央区に加え、隣接する西区でも16日朝にクマが撮影されるなど目撃情報が相次いでいました。

各地で相次ぐクマ被害を受け、警察庁は16日午後に研修会を開き、クマの対応について全国の警察で共有し、今後は警察官などの安全を確保するとしています。

岩手めんこいテレビ
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