具体的には「ゴキブリのエサとなる食べ残しやゴミを部屋に放置しない」「ゴキブリの隠れ場所となる隙間や暗くて暖かい場所を部屋につくらない」というのが主な対策となりますが、なかでも注意してほしいのが不要になったダンボールです。

ダンボールを置いてはいけない理由は…(イメージ)
ダンボールを置いてはいけない理由は…(イメージ)

ネットの生活情報などを見ると「ダンボールは暖かくて暗い場所を好むゴキブリたちの居場所になりやすいから処分すべき」と書かれていることが多いようですが、ダンボールをゴキブリたちが好む理由はそれだけではありません。

じつはダンボールや自然素材を使った緩衝材のなかには、コーンスターチ(トウモロコシのでんぷん)を素材の一部に使ったものがあるため、ゴキブリにとってダンボールはなんとエサにもなるのです。暗くて暖かくて、おまけに食べて美味しいとなれば、ゴキブリたちが集まってきて当然ですよね。

コーンスターチを素材に使ったダンボールにはゴキブリだけでなく他の虫も湧きやすいため、なるべくすみやかに処分しておくことをおすすめします。

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足立雅也(あだち・まさや)
害虫駆除や鳥獣対策を手掛ける「808シティ」代表取締役社長。

構成=中村宏覚

足立雅也
足立雅也

害虫駆除や鳥獣対策を手掛ける「808シティ」代表取締役社長。大手害虫駆除専門チェーン店勤務中に全国コンクールで優勝。その後、業務用殺虫剤、噴霧器を販売する商社に転職。蚊やマダニに対する殺虫剤効力評価試験に協力する。宿泊関連業界、殺虫剤メーカーと協力し、トコジラミ駆除方法を研究し、講演や執筆にて全国に広める。独立後、自ら現場作業をする傍ら、数社の技術指導を行う。