秋になるとゴキブリたちは、暖かい場所をもとめて部屋の中に入ってこようとする。少しでも長生きしたいという本能なのだろう。晩秋から冬に出没するゴキブリはじっとしているか動きが鈍い。

しかしゴキブリとの同居はやはり御免被りたいところだ。どうすればゴキブリが部屋に侵入してくるのを防ぐことができるのか? ゴキブリの行動を熟知した害虫駆除のプロ、足立雅也さん(808シティ)に聞いた。

ゴキの4つの侵入経路

ゴキブリが侵入してくる場所というと、台所や洗面所などの水回りを思い浮かべる人が多いはずですが、実際には水回りに限らず、わずかな隙間さえあればどこからでもゴキブリたちは室内に入ってきます。たとえば以下のような場所がゴキブリの侵入口となりやすい場所です。

【押し入れの床板】
押し入れの床は、古くなると 荷物の重みや家の傾きで湾曲することがあり、その際に隙間ができる場合があります。そして床下から床板の隙間を通ってゴキブリが侵入してくるケースがあります。目で見て明らかに隙間ができていることもあるし、床下から吹き上げる風で隙間に気づくことも。隙間を見つけた場合は、まずはガムテープやパテで塞いでおきましょう。

押入れの天袋(イメージ)
押入れの天袋(イメージ)
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【押し入れの天袋】
押し入れの上部にある戸棚を天袋と呼びますが、天袋の上には天井裏の電線や配管をチェックするための点検口が設置されています。ふだんはベニヤ板やコンパネで蓋がされていますが板がずれて隙間ができている場合は、そこからゴキブリが侵入してきます。ずれているのを見付けたらすぐに直しておきましょう。

エアコンのドレンホース(イメージ)
エアコンのドレンホース(イメージ)

【エアコンのドレンホース】
エアコンの水を排出するためのドレンホースも、ゴキブリの侵入経路になりやすい場所です。ホースの先端からゴキブリが入り、室内機の風の吹き出し口から室内へと飛び出してくることがあります。ホースがゴキブリの通り道になっている疑いがある場合は、100均等で売られている虫の侵入を防ぐための「ホースキャップ」を先端に取り付けるか、流し台で使うネットをかぶせて輪ゴムで止めておきましょう。