【エアコン取り付けの際に開けた穴】
エアコンを新しく取り付ける際には、室外機と室内機を繋ぐ配管を通すための穴を壁に開ける必要があります。通常の工事では、開けた穴にプラスチックの筒(貫通スリーブ)を設置し、配管と筒のあいだにできた隙間をパテで埋めて仕上げます。しかし、スリーブを設置せずに工事を行った場合(つまり手抜き工事ですね)は壁の中に潜んでいるゴキブリが、配管と壁の隙間を通って室内機のわきから部屋に侵入してくることがあります。エアコン工事の際は「スリーブを取り付けて隙間ができないようにお願いします」と一言お願いしておくと安心です。

電気のブレーカーからも侵入

ほかにちょっと変わったところでは、「電気ブレーカー」がゴキブリの侵入口になったケースもあります。

先日、お客様から「ゴキブリが多く出るのだけど、どこから出てくるのかわからない。なんとかして!」との相談があって出かけたときのこと。お客様が「このあたりによく出没する」と 指をさしたその近くに電気ブレーカーがあり、もしや?と思い、ブレーカーのカバーを外してみたところ、ゴキブリの死骸がぽろぽろと落ちてきました。どうやらブレーカーの奥の穴を通って壁の中から部屋に侵入していたようです。

ブレーカーの奥の壁の穴から侵入する場合も(イメージ)
ブレーカーの奥の壁の穴から侵入する場合も(イメージ)

配線工事の際は、壁の中を通した配線とスイッチやコンセント、ブレーカー等と繋ぐための穴を壁に開けることになるのですが、工事業者は作業がしやすいように比較的大きな穴を開けがちです。このお宅の場合も、ブレーカーの配線を引き出すために開けた穴が大きくて、電線とのあいだに隙間が出来たことが原因でした。

電気の配線は通電中、わずかに熱を持ちます。ゴキブリは暖かい場所を好むため、おそらく熱に引き寄せられて配線をつたいながら移動するうちに、ブレーカーの取り付け口にたどり着いたのでしょう。

このときは、電源を落としてブレーカーの後ろの隙間にスポンジを詰めてゴキブリが通れないように施工しましたが、電気工事士の免許を持っていない一般の方は感電や火事のリスクがあるので絶対に真似しないでください (足立は電気工事士免許を取得しています)

キッチンのリフォームでなぜ?

もう一件、変わったゴキブリの侵入例を紹介しておきましょう。

不思議に思われるかもしれませんが「キッチンの流し台をきれいにリフォームしたら、急にゴキブリが増えた」という相談があります。