2025年1月に熊本市西区の病院で寝たきりの女性患者に性的な行為をしたうえ、その様子をスマートフォンで撮影した罪に問われている元准看護師の男の裁判が、10月10日に熊本地裁で始まった。男は「間違いありません」と起訴内容を認め、検察は余罪についても追起訴する方針を明らかにした。

81歳の女性へ性的行為などの罪に問われる

不同意性交等や性的姿態等撮影の罪で起訴されているの、は熊本市北区清水亀井町に住む無職・佐藤勝則被告(28)。

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起訴状などによると、佐藤被告は准看護師として働いていた熊本市西区の病院で、2025年1月に入院していた81歳の女性に対し、性的な行為をしたうえ、その様子をスマートフォンで撮影した罪に問われている。

10月10日の初公判、佐藤被告は罪状認否で「間違いありません」と起訴内容を認め、弁護人も公訴事実について「争わない」とした。

認知症で意思表示難しい患者狙ったか

その後の冒頭陳述で、検察は「高齢患者を担当していた佐藤被告は、高齢女性の服を脱がせ、胸をもむなどしていた」と指摘。今回の犯行についても「アルツハイマー型認知症で、意思表示が難しい患者に対して行った」と述べ、その後、11月には余罪を追起訴する方針も明らかにした。

次回の裁判は12月4日に開かれ、追起訴分の審理などが行われ、早ければ結審する見込みだ。

(テレビ熊本)

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