韓国の国会で26日、検察庁を廃止する法案が通過し、新たに捜査・起訴権を持つ機関が誕生する見通しとなりました。
韓国メディアによりますと、韓国の国会本会議で26日、与党「共に民主党」の主導で検察庁を廃止する内容の「政府組織法」の改正案が通過しました。
法案の通過を受け近く行われる閣議で改正案は議決され、1948年に検察庁法が制定されて以来初めて検察庁が廃止される見込みです。
検察庁が持っていた捜査・起訴の権限は新設される「重大犯罪捜査庁」と「公訴庁」が引き継ぐことになります。
検察庁は強い権力を持ち政治家などの捜査を行ってきましたが、政権によって捜査が恣意(しい)的に行われるとの指摘があるなど、政治的な中立性が保たれていないと批判があり、今回の改正案では検察庁の強大な権力を分散し制御する狙いがあります。