自民党の牧島かれん元デジタル相が26日、総裁選に立候補している小泉進次郎農水相の陣営幹部の職(広報班長)を辞任したことがわかった。
牧島氏をめぐっては、自身の事務所が小泉氏に好意的なコメントを動画配信サイトに投稿するよう陣営関係者にメールを送り、これを受け小泉氏が謝罪する事態となっていた。
一方、牧島氏は殺害予告や爆破予告のメールが相次いだことから、警察に相談をしていた。
関係者によると、辞任について牧島氏は周囲に対し「問題が長引くことで団結して取り組むべき自民党再生に向けた議論や政策論争の妨げになると考えた」などとしている。
自民党の選挙管理委員会の逢沢一郎委員長は今回の問題について「SNSで応援し、盛り上げていくことは重要なことで応援のコメントを寄せることもあってしかるべき」とした上で「投稿については陣営間の感情的な対立をあおるようなことにならないようにしてもらいたい」と述べていた。
SNSの活用をめぐって自民党は、9月2日にまとめた参議院選挙の総括において「党員を巻き込んだ拡散体制の構築、日常的な投稿を促進し、発信ネットワークを広げていく」としている。