テレビドラマのモデルとなり、注目度が高まっている松江ゆかりの文豪・小泉八雲。
関連商品も相次いで生まれています。
こうした中、島根県松江市の和菓子店が、八雲が愛したイギリスの伝統菓子の新商品を開発、発売を前に試食会が開かれました。

新商品の「プラムプディング」は、小泉八雲がこよなく愛したというイギリスの伝統的な焼き菓子です。
松江市の和菓子の老舗・彩雲堂がテレビドラマの放送をきっかけに開発、9月27日から販売を始めます。

中村友香記者:
スパイスとお酒の香りがして、濃厚な味がします。ナッツとドライフルーツが入っていて、ザクザクとした食感です。

持ち帰りもできますが、店内ではオリジナルブレンドの紅茶とセットで楽しむことができます。
試食会には八雲のひ孫・凡さんの妻・祥子さんも参加、八雲・セツ夫妻の仲睦まじい様子をイメージしたという紅茶との「相性」を楽しみました。

小泉凡さんの妻・祥子さん:
(八雲さんが)大好きだったプラムプディング、人生最後のクリスマスもたくさん買ってお祝いしてますので、今ここにいるのではないかなと思います。

和菓子店が手がける洋風のお菓子。
商品開発にあたって手掛かりにしたのは、八雲がまとめた「クレオール料理読本」です。

サンラポーむらくも・照沼秀則総料理長:
この本を見る限りだと、なかなか分からないんですよね、抽象的に書いてありますし、日本でいうグラムがポンドになっていたり、難しくて。

これをもとに、松江市内のホテルの総料理長が約1年がかりで再現したプディングの味を和菓子に合うようアレンジ。
現代の名工でもある和菓子職人が、和の技法で繊細に仕上げました。
洋と和の絶妙なバランスは、国を超えて結ばれた八雲とセツのようです。

彩雲堂・山口周平社長:
松江という町が非常にむかしながらのゆったりとしたものが残っているいい町だと思います。全国の皆さんに松江の良さを知っていただいて、一度訪れていただければと思います。

彩雲堂は、八雲をきっかけに和菓子どころに生まれた“ニューフェイス”が、観光客の心をつかむ新たな名物になればと期待しています。

TSKさんいん中央テレビ
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