日銀が3カ月ごとに発表している「資金循環統計」によりますと、2025年6月末時点で個人が保有する預金や株式保険などの金融資産は2239兆円で、過去最高となりました。株価の上昇や少額投資非課税制度・NISAの普及で投資への関心が高まっていることなどが背景にあります。
一方で人々の関心に付け込み、金をだまし取る被害が相次いでいます。2025年に秋田県内で確認された詐欺の被害は8月末時点で111件。このうちの約2割がSNSを使った投資詐欺でした。
被害を防ぐため、お金に関する教育を推進しようと秋田県庁に24日、あるキャラクターがやってきました。
県庁を訪れたのは、金融庁の公式キャラクター「ワニー参事官」です。
NISAをPRする「つみたてワニーサ」として誕生しましたが、活動の功績が認められ、2025年2月に金融経済教育の推進を担当する参事官に任命されました。
いま全国をPRで訪れていて、県庁では鈴木健太知事にお金に関する知識や判断力など県民の金融リテラシーの向上に協力を求めました。
政府は、2028年度末までに金融教育を受けたと認識している人の割合を20%に引き上げることを目標に掲げています。
一方で2022年の調査で県内は5.7%にとどまっていて、全国平均を下回っているのが現状です。
鈴木健太知事:
「金融教育は県としても県生活センター、秋田財務事務所の協力をもらいながら地道に取り組んできているが、まだまだ強化する余地は大きいと考えている」
今後は県や関係機関が連携し、学校や企業での出前授業などを実施することにしています。