80年前、広島の原爆で傷ついたピアノが長崎の子供たちに平和の尊さを伝えます。
アメリカ出身のピアニストが24日長崎市を訪れ、小学校で演奏会を開きました。
アメリカ出身のジャズピアニスト、ジェイコブ・コーラーさんです。
美しい音色を奏でるピアノは80年前、広島で爆心地から約2.6kmの住宅で被爆しました。
被爆者からピアノを託された広島市の調律師で被爆二世の矢川光則さんが修復し、語り部として平和の尊さを今に伝えています。
演奏会が開かれた城山小学校の前身・城山国民学校は爆心地から約500mに位置し、教職員や児童1400人あまりが原爆で犠牲になりました。
演奏会では平和を願って歌い継がれてきた「子らのみ魂よ」を、ジェイコブさんの伴奏に合わせて全校児童で歌いました。
城山小学校6年 安木 桜和 さん
「原爆の悲惨さを世界中に伝えていきたいという気持ちで歌った」
アメリカ出身のピアニスト ジェイコブ・コーラー さん
「平和はいいことだな、と感じて音楽は楽しいなと考えてもらえたらうれしい」
被爆ピアノの演奏は、24日午後6時半から長崎市で、25日諫早市で開かれるコンサートでも披露されます。